こころふきこみマイク[★★]
[初出誌] 『こころふきこみマイク』、「小学三年生」1987年4月号、8頁、54コマ
[大全集] 『こころふきこみマイク』、「藤子・F・不二雄大全集 16」2012年4月30日 初版第1刷発行、8頁、54コマ
【初出誌vs.大全集】
変更なし
[梗概] のび太も安雄もはる夫も、ジャイアンにボールをぶつけたのは、スネ夫であると主張していた。のび太が「まちがいだとわかったら、あやまって欲しいな」と言い張ると、スネ夫が「のび太がちゃんと受ければ、あたらなかったんだ」と反論してきた。
すると、ジャジャイアンは「やっぱりのび太が悪い」と言いながら、再度、「ボカ ボカ」殴り飛ばしている。ジャイアンから「どうだもんくあるか」と脅されると、安雄もはる夫も「もんくない」とうなずいていた。
家に帰って、「ジャイアンを、あやまらせたい」と泣いて訴えると、ドラえもんは渋々『心吹き込みマイク』を出してくれた。このマイクで、「あい手にさせたいことをふきこむと、そのとおりのことをするんだ。しかもあい手は、自分の考えで動いているつもり」になる。
安雄とはる夫に、このマイクで「スネ夫のボールが高すぎて、取れるわけがなかったと、ジャイアンに言うべきだ」と吹き込むと、早速、二人はジャイアンにそう主張した。
二人はジャイアンに暴力を振るわれたが、のび太が「ぼう力はいけない」と吹き込むと、ジャイアンの暴力はピタッと止まった。ジャイアンに何度も何度も「あやまらずにはいられない」と吹き込んだので、やっと、両手をついで謝ってもらうことができた。
のび太がいたずらにこのマイクを使い出したので、ドラえもんは取り上げて、「宿題をやりたい!…、つらくても、昼寝したくても、宿題が終わるまでやめないぞ」と吹き込んだ。その結果、ママから「ずいぶんねっしんにやってるのね。今夜はごちそうをつくってあげるね」と誉められることになた。
[S1664・M01061・038704]