らくらくとざんぼう[★★]

[初出誌] 『らくらくとざんぼう』、「小学三年生」19868月号、8頁、49コマ

[大全集] 『らくらくとざんぼう』、「藤子・F・不二雄大全集 42012430日 初版第1刷発行、8頁、49コマ

 

【初出誌vs.大全集】

 変更なし

 

[梗概] のび太は「なかまはずれにするわけじゃないけどさ…」と前置きされながら、スネ夫から「たいした山みちでもないのに、すぐへたばっちゃうんだもん」と指摘されていた。そして、ジャイアンからは「のび太はハイキングやめた方がいい」と言われた。

 

  しかし、のび太はどうしてもハイキングに行きたかった。すると、ドラえもんは『らくらくとざんぼう』を出してくれた。この帽子の「はねの角度をかえると、のぼり坂をくだり坂にかえたりできる」というひみつ道具である。

 

 外に出て、かなりきゅうな上り坂に立って、帽子の羽根を後ろに向けると、目の前の道は下り坂になった。坂道が終わっても、はずみがついて止まらなかったが、ドラえもんが羽根を戻してくれたので、なんとか止まることができた。のび太は坂道も一気に上り、息も切れなかったので、どんな険しい山道でも平気であると確信した。

 

 すごい勢いで坂道を上っていったのび太を見て、ジャイアンとスネ夫はその帽子を奪おうと追い掛けてきた。両者に挟まれたが、羽根の向きを変え、電柱に登ったり、屋根を走ったりしたので、二人から逃げ切ることができた。

 

 屋根を歩いていた時、突風で帽子を吹き飛ばされてしまった。この帽子を拾ったジャイアンとスネ夫が羽根の向きがわからないで、デタラメにいじったため、平地が急な上り坂になってへとへとになったり、急な下り坂になって滑り落ちたりして大けがをしたので、危ない帽子を二人でドラえもんに返しに来た。

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