四次元若葉マーク[★★]

[初出誌] 『「お子さま練習カー」と「四次元若葉マーク」』、「小学三年生」19863月号、8頁、51コマ

[単行本]  四次元若葉マーク』、「てんとう虫コミックス ドラえもん第39巻」1989125日 初版第1刷発行、8頁、51コマ

[大全集] 『四次元若葉マーク』、「藤子・F・不二雄大全集 ドラえもん 152011927日 初版第1刷発行、8頁、51コマ

 

【初出誌vs.大全集】

 タイトル『「お子さま練習カー」と「四次元若葉マーク」』が『四次元若葉マーク』に変更

 

[梗概] のび太と先生の間で、「のび太! なんで毎日ちこくするんだ」、「はーい、学校が遠すぎるからでーす!!」、「ばかもん! たっとれ!!」、「だってほんとなんだもの…}という会話が続いた。

 

  のび太がドラえもんに「あと五分走る距離が短ければ、毎朝ちゃーんとまにあってるんだから」と訴えても、ぜんぜん相手にされなかった。

 

 パパは「ムスッ」とした顔をして自動車教習所から帰ってきた。パパは先生から「あんたみたいなへたくそは運転しないほうがいい」と言われ、「へただからならいにいくんじゃないか!! あーあ、のびのびと自由に練習できる場所はないかなあ…」と嘆くので、ドラえもんはひみつ道具『お子さま練習カー』を出し、さらに『四次元若葉マーク』も出している。

 

  このカーは三百キロのスピードを出すことができ、普通の自動車と全く差のない機能を備えている。さらにこのマークを貼ると、自動車は四次元の世界へ入り、塀や障害物を通り抜けることができるので、ぶつかる心配は全くない。パパは運転するぞといいながら、「ブロロ」とスピードを出して出掛けている。

 

 のび太はこのマークを借りて、学校まで一直線に「スイ スイ」走っていくと、いつもより十分もはやく学校に着くことができた。

 

  のび太はフロに入っているしずちゃんに「もうぜったいにちこくしないよ」と知らせ、ジャイアンなんかにつかまるおそれもないし、イヌにかまれないし、車にはねられることもぜったいに…」と大喜びしていたら、「ドカン」とパパの車にぶつかってしまった。

 

 ドラえもんによれば、「四次元どうしだと、ぶつかるんだよ」ということなので、ぶつかって満身創痍になって舌を出し、右手で頭をかいているのび太を見て、パパは「やっぱり運転はやめたほうがいいかなあ」と駆け寄って心配している。

[S1589A3914038603]