無視虫[★★]

[初出誌] 『無視虫』、「小学三年生」19862月号、8頁、56コマ

[単行本]  『無視虫』、「てんとう虫コミックス ドラえもんプラス第5巻」2005825日 初版第1刷発行、8頁、56コマ

[大全集] 『無視虫』、「藤子・F・不二雄大全集 22012430日 初版第1刷発行、8頁、56コマ

 

【初出誌vs.大全集】

 変更なし

 

[梗概] ジャイアンは、のび太がかあちゃんに告げ口をしたと確信したので、のび太に暴力を振るおうとした。しかしながら、スネ夫から、乱暴したらまた、かあちゃんに叱られるので、のび太を無視した方がよい、という忠告を受け入れた。

 

  そして、ジャイアンは「のび太に口きいたやつはぶんなぐる!!」と脅し、友だちにも知らせよとスネ夫に命令を下している。

 

 ドラえもんに相談すると、「なんというひきょうで、ざんこくで、いんけんないじめ方だ」と激怒し、ひみつ道具である『無視虫』を取り出してくれた。

 

  ドラえもんがジャイアンに「無視しようときめた相手に、もし、うっかり話したら、この虫にさされるんだ。どう? ぜったいにさされない自信ある?」と問い掛けると、ジャイアンはキッパリと「おれたちやるときめたらやりとおす男だぜ」と言い切った。それ故、ドラえもんはこの虫をジャイアンとスネ夫に「ピョン」とたからせた。

 

 しつこく後をついて行くと、ジャイアンとスネ夫は「なんでついてくるんだ!!」と怒鳴った。すると、「無視虫」が「チク チク」刺し、二人に悲鳴をあげさせた。のび太が「アンポンタンのノータリン。短足ぎつね。でべそゴリラ」と言いたい放題のことを言っても、二人はなんの対抗処置も取ることができなかった。

 

 スネ夫がおやつを食べているときに、のび太がひみつ道具である『通りぬけフープ』を使って目の前に現れ、おやつを奪った。そこで、スネ夫が「あつ、こら!」と注意すると、痛みが全身に走った。ジャイアンが大のトイレに入ると、のび太がこのフープで目の前に現れたので、「こ・の・や・ろ!!」と怒鳴ると、スネ夫と同じ結果になった。

 

 ジャイアンがトイレに行かないで、外に遊びに出掛けると、のび太が「いいのかなあ。遊んでばかりで」と大声で叫んだので、かあちゃんに叱られてしまった。

 

  のび太に「トイレをがまんしちゃ勉強にならないんじゃないの」と茶化され、その上、0点の答案を発見されたので、ジャイアンが怒鳴ると、痛みが全身を走り、そのうえ、おもらしをしてしまった。

 

 ジャイアンとスネ夫は涙を流しながら、「ドラえもんおねがい、無視虫をとって」と頼んだが、ドラえもんは「だれか何かいった?」、のび太も「さあきのせいだろ」と完全に無視していた。

[S1588B0513038602]