ねながらケース[★★]
[初出誌] 『ねながらケース』、「小学三年生」1985年8月号、8頁、59コマ
[単行本] 『ねながらケース』、「てんとう虫コミックス ドラえもん第38巻」1987年1月25日 初版第1刷発行、9頁、67コマ
[大全集] 『ねながらケース』、「藤子・F・不二雄大全集 ドラえもん 15」2011年9月27日 初版第1刷発行、9頁、67コマ
【初出誌vs.大全集】
「そうだ宿題だ!!」が「そうだ、宿題!!」に変更[646(4)]
「だれか玄関からでていった」が「だ、だれか玄関から出ていくぞ!」に変更[647(1)]
「こんな時間に……」コマ挿入[647(2)]
「トッ トッ トッ」コマ挿入[647(3)]
「やりたいことを紙にかいて、これに入れてまくらの下のい入れてねると、ねてるうちに実行するんだよ」が「やりたいことを紙にかいてこれに入れて、まくらの下にしてねると、ねてるうちに実行するんだよ」に変更[648(2)]
「まだおきてるの?」コマ挿入[651(6)]
「来た!」コマ挿入[651(7)]
「みんなねてるからえんりょしないで」、「いまお茶をいれるからね」、「そうそう新しいファミコンやる?」コマ挿入[652(3)]
「ペゲ ペゲ」、「あれ……」、「いがいにむつかしいんだね……」コマ挿入[652(5)]
「ゲームオーバー」、「もういっぺん!!」コマ挿入[652(6)]
「グイ グイ」、「こいつめ!!こいつめ!!」コマ挿入[652(7)]
「なんだよっ、ペコペコときもちわる」が「なんだよっ、ペコペコと気持ち悪い」に変更[653(5)]
[梗概] のび太が夜中に目がさめると、突然「そうだ宿題だ!! ひとねむりしてから、やろうと思ってたんだ!! うんざりするほどどっさりあるんだよな」と言いながら、机に向かって国語の宿題をはじめた。
しかし、チンプンカンプンで、「おしっこしてねよう」と言うことになった。おしっこしていると、「ギシ…ギシ…だ、だれか玄関からでていくぞ! バタン」という音がした。
パパが「トッ トッ トッ」とジョッギングに出ていくことがわかった。パパが一か月前に太ったからジョッギングしなければいけないと言っていたので、ドラえもんはひみつ道具『ねながらケース』を出したことをのび太に報告していた。
このケースに「やりたいことを紙に書いて、入れてまくらの下にしてねると、ねてるうちに実行する」というものである。
のび太は「しゅくだい」と書いてケースに入れて寝ると、次の朝「ハッ 宿題は!?」と目がさめると、宿題は全部終わっていた。ドラえもんにこのケースを頼んだら、強引に「だめ!!」と断られてしまった。
のび太はマンガでも読もうとしたら、ジャイアンが無理矢理借りていったことに気づき、外に出ると、スネ夫が新しいファミコンソフトを買ったが見せてもらえなかった。しずちゃんの家に行くと、スネ夫の電話で出かけたところだった。
のび太は進んで宿題を終え、ドラえもんに「あのケース三枚ほしい。宿題に使わなけりゃもんくないだろ」と言いながら、ジャイアンとスネ夫としずちゃんのまくらカバーの中にこのケースを隠しに行った。夜中になると、ジャイアンがマンガを返し、スネ夫もファミコンを持ってきてくれ、最後に、しずちゃんが遊びにきてくれた。
のび太はお茶を入れ、しずちゃんに新しいファミコンをやってもらった。しずちゃんはうまくクリアーしたが、のび太が「ペゲ ペゲ」とやったが、意外に難しく、ゲームオーバーになってしまった。「もういっぺん!! こいつめ!! こいつめ!! しまった!! こわしちゃった」となってしまった。
のび太は「こっそりかえしてはおいたけど、やはり気になる…。でもあやまったらネチネチといやみを…」を言われるので、「たのむ、もう一枚だけ」とケースを出してもらい、「スネ夫にあやまる」と書いてざぶとんの下にしいて、グウと寝ることにした。
土管のある広場では、のび太が鼻チョウチンを出して、謝るので、スネ夫は「なんだよっ、ペコペコと気持ち悪い」と言ってのび太を敬遠していた。
[S1582・A3811・038508]