タイムふしあな[★★]
[初出誌] 『タイムふしあな』、「小学三年生」1984年9月号、8頁、63コマ
[単行本] 『タイムふしあな』、「てんとう虫コミックス ドラえもん第36巻」1986年4月25日 初版第1刷発行、9頁、71コマ
[大全集] 『タイムふしあな』、「藤子・F・不二雄大全集 ドラえもん 15」2011年9月27日 初版第1刷発行、9頁、71コマ
【初出誌vs.大全集】
「このへんでいまから三十分後に………」、「このおそろしい運命からのがれるには……」コマ挿入[224(2)]
「イヌにも近よらないことだ」コマ挿入[224(4)]
「そらそら、もう少しで手がとどく」コマ挿入[226(2)]
「ハッ!!」コマ挿入[226(3)]
「おつかいにでてたわ」が「テニスに行ってたわ」に変更[227(1)]
「文字なし」コマ挿入[227(5)]
「あっ、あっ」コマ挿入[227(6)]
「あっ」削除[66(10)]
「ごめん!もう見ない!返して!!」コマ挿入[227(11)]
「文字なし」コマ挿入[228(4)]
[梗概] 家ではママやドラえもんがうるさくてゆっくり昼寝をできないので、のび太は土管のある広場で昼寝を楽しんだ。きょうはテレビ『ゼイ肉マン』の放映される日であったが、忘れていたので、家に帰ると番組はもう終わっていた。
「楽しみにしてたのに、一週間この日をまちかねていたのに」と泣いているところへ、ドラえもんが「おくれたおくれた」と駆け込んできた。そして、ひみつ道具『タイムふしあな』を取り出した。
ドラえもんは時間を三十五分前に合わせて、テレビをつけ、この道具をのぞくと、「ゼイ肉マン」を全部見ることができた。この道具は一種のタイムマシンであり、ふしあなを通して、いつのできごとでも見られるものである。
のび太もこの道具を使って、「ゼイ肉マン」を見ることができたので、とてもおもしろい道具だと思って、外に出かけた。土管のある広場で一時間前をのぞいてみると、のび太は土管の上で昼寝をしていた。未来を見るスイッチもついていたので、三十分後をのぞいてみると、野良犬のクロに足をかまれているところであった。
はる夫と安雄が楽しそうにマンガを読んでいたので、その場所でこの道具を使うとマンガを楽しく読むことができた。のび太がラジコンを走らせ、めずらしく貸してやると言ってくれたが、場所が土管のある広場であったので遠慮することにした。
夕方までしずちゃんの家で楽しく過ごそうと思ってやってきたが、宿題をしている最中であったので、上がってマンガでも読んでてと言われた。しかし、マンガよりしずちゃんを見ようと、一時間前にセットして見ていると、何も写らなかったので、時間を進めると、しずちゃんが汗をぐっしょりかいてテニスから帰ってきた。
のび太がのぞきながら、「アッ アッ、ア~ ア~ ア~」と騒いでいるので、この道具を取り上げられ、しかも、のぞいてみると、しずちゃんも顔を赤らめるようなシーンであったので、「こんなもの!!」と叫んで、窓どから放り投げられてしまった。
この道具は風に乗ってどんどん飛ばされたので、のび太が追い掛けると、野良犬のクロのシッポを「ギャン」と踏んでしまった。土管のある広場でこの道具に追いついたとき、のび太は野良犬のクロに右足を「ガブリ」と咬まれてしまった。
[S1530・A3609・038409]