いたずらオモチャ化機[★★]
[初出誌] 『いたずらオモチャ化機』、「小学三年生」1984年8月号、8頁、57コマ
[単行本] 『いたずらオモチャ化機』、「てんとう虫コミックス ドラえもん第36巻」1986年4月25日 初版第1刷発行、9頁、65コマ
[大全集] 『いたずらオモチャ化機』、「藤子・F・不二雄大全集 ドラえもん 15」2011年9月27日 初版第1刷発行、9頁、65コマ
【初出誌vs.大全集】
「どんな結果になるかはやってみるまでわからない」コマ挿入[215(1)]
「やってみる」、「ピピ」コマ挿入[215(2)]
「バタン」コマ挿入[215(3)]
「しかえしに行ってくる」コマ挿入[215(4)]
「あらら…」コマ挿入[216(5)]
「ワア」、「とめてとめて」コマ挿入[216(7)]
「さ、はなせ」が「さあ話せ」に変更[218(4)]
「文字なし」コマ挿入[218(5)]
「なんだ、おもちゃの毛虫だ」、「ピ・ピ」コマ挿入[218(6)]
「いたずら土管か!!」が「ぼくのいたずらじゃないよ!!」に変更[218(8)]
[梗概] のび太が遅くなって、ザブトンに「ドッコイショ」と座ると、「プウ」と大きな音がし、みんなから「や~ や~、ぎょうぎが悪い」とはやし立てられた。「ぼくしらない! ほんと!!」、「うそつけ、あんなでっかい音立てて。な! な!」となった。しずちゃんが「ブーブークションよ」と教えてくれた。
スネ夫が「そうふくれるなって、ガムでもかんできげんをなおせよ」と差し出したので、サンキューといって取ろうとすると「バチ」と人差し指をはさんだので、みんなに大笑いされてしまった。
スネ夫が「こんなのにひっかかってくれるのは、のび太ぐらいのもんだよ。お礼に特製のケーキ」を差し出してくれた。のび太は「もうひっかからないぞ!!」、「へ~そう。みんなで食べようぜ。おいしいわ。特製だからな」となってしまった。
ドラえもんはその話を聞いて、「それはけしからん!! のび太ひとりをよってたかってわらいものにするなんてゆるせない!!」と激怒しながら、ひみつ道具『いたずらオモチャ化機』を出してくれた。
この機械で「ピ・ピ」とあるものを撃つと、オモチャになってしまうが、最大の欠点は「どんな結果になるかは、やってみないとわからない」の点にあった。
のび太は仕返しをするため、ひみつ道具『透明ペンキ』で姿を消し、スネ夫のクツをこの機械で「ピ・ピ」と撃つと、スネ夫は「ステン」と転び、クツが勝手に動き出し、止まらなくなってスネ夫はしずちゃんの玄関のドアに「ダーン」と激突している。
特別な用はなかったけれど、しずちゃんの家にいれてもらい、クッションに座ると、「ボボボム」とすごい音がし、その上においも強烈であった。
「ま、どうでもいいじゃない。ガムでもいかが?」としずちゃんに差し出し、しずちゃんが「モグ モグ」とかみだすと、「かめばかむほど口の中でふくらむの? へ~」となり、しずちゃんも「アガ…モガ…。いたずらはもうたくさん!」と腹を立ててしまった。
スネ夫がジャイアンをドカンのある広場まで連れて行って、ドカンの上に座らせ、話をしようとしたら、のび太が木とドカンを「ピピ」と撃った。すると、木からオモチャのケムシがだらりと落下し、ドカンは「グナヤ ドーン」となってしまった。
ジャイアンに追いかけられ、スネ夫は「ぼくのいたずらじゃないよ!!」と叫びながら、家に帰ると、「バタン」とドアの下敷きになり、ざぶとんに「ドテ」と翻弄され、水を「バシャ」と浴び、カレーを顔面に「ベチャ」とかぶる結果となった。
スネ夫の家では、パパから「どうしたんだね、スネ夫は。夕食も食べないで」、ママからも「スネちゃま~。おしいれなんかにとじこもらないででてくるざます」という声が聞こえてきた。タケコプターでやってきたドラえもんも「もうこのへんでいいだろう」とアドバイスしている。
[S1529・A3613・038408]