ききめ一番やくよけシール[★★]

[初出誌] 『やくよけシール』、「小学三年生」19847月号、8頁、57コマ

[単行本]  『ききめ一番やくよけシール』、「てんとう虫コミックス ドラえもん第38巻」1987125日 初版第1刷発行、8頁、57コマ

[大全集] 『ききめ一番やくよけシール』、「藤子・F・不二雄大全集 ドラえもん 152011927日 初版第1刷発行、8頁、57コマ

 

【初出誌vs.大全集】

 タイトル『やくよけシール』が『ききめ一番やくよけシール』に変更

 「21世紀の科学が作りだしたシールだよ!」が「二十二世紀の科学がつくりだしたシールだよ!」に変更[204(7)]

 

「山の天気は荒れもようで、登山者のそうなんが心ぱいされています」が「山の天気は荒れもようで遭難が心配されています」に変更[210(5)]

 

【単行本vs.大全集】

 「山の天気は荒れもようで、登山者の遭難が心配されています」が「山の天気は荒れもようで遭難が心配されています」に変更[210(5)]

 

[梗概] パパが「こんどの休みにトンガリ岳にのぼるんだ。雪けいをわたったり、ザイルでがけをのぼったりするんだよ」と説明すると、ママは「よしてくださいよ、あぶないことは。あなたは運動神経がにぶいから、きっとすべってころんでおっこちるわ」と心配すると、「ばかにするな!!」、「い~え、きっとおちます!!」と口げんかになってしまった。

 

  ドラえもんはお腹に貼っておけば、あらゆる災難を逃れることのできるひみつ道具『やくよけシール』を取り出している。

 

 このシールをのび太に貼って、あした一日試すことになった。翌朝になって、のび太は国語のテストがあることを思い出した。学校へいって国語の時間になり、答案用紙が配られると白紙であり、先生がうちからまちがえて持ってきたことに気づいたので、テストは中止になってしまった。

 

 家に帰ると、ドラえもんがママに「こないだきみがママのドライヤーをこわしたことママに教えたよ」と告げていた。ママが「のび太!!」と叫んで二階へ上がってくる時、「野比さあん書き留めですよ~」と郵便屋さんがやってきた。

 

  しかし、一条寺 烈様と書いたよその手紙が紛れ込んでいたので、ママは「郵便屋さあん!!」と追い駈けていってしまった。そのため、のび太は無事押し入れから脱出して外に出ることができた。

 

 のび太の前方をジャイアンが歩いていたので、このシールの効き目を試すため、「ジャイアンのバカ!!」と叫んでみることにした。ものすごい勢いで追い掛けてきたが、途中から、ジャイアンはスネ夫のスケボーに乗って「ガ~」と走って行ってしまった。

 

  しばらくして、再び追い掛けられ、胸ぐらをつかまれて、「覚悟しろ!!」と脅された。すると、電気工事のおじさんの落としたヘルメットがのび太の頭に「スポ」とかぶさり、「ガアン ジ~ン」となって、危機を脱出することができた。

 

  事件は大成功であったので、パパにこのシールを貼って山に行ってもらうことにした。家を出てしばらくすると、「急におなかが痛くなったぞ!! なにがやくよけだ!!」と帰って、寝ていると、テレビから「山の天気は荒れもようで、登山者の遭難が心配されています」といったニュースが流れてきた。

 

  ドラえもんはそのニュースを聞いて、「シールがまもってくれたんだよ!」とみんなに知らせている。

[S1528A3810038407]