巨大立体スクリーンの中へ[★★]
[初出誌] 『超巨大立体テレビ』、「小学三年生」1984年3月号、8頁、42コマ
[単行本] 『巨大立体スクリーンの中へ』、「てんとう虫コミックス ドラえもん第32巻」1985年1月25日 初版第1刷発行、9頁、49コマ
[大全集] 『巨大立体スクリーンの中へ』、「藤子・F・不二雄大全集 ドラえもん 14」2011年6月29日 初版第1刷発行、9頁、49コマ
【初出誌vs.大全集】
タイトル『超巨大立体テレビ』が『巨大立体スクリーンの中へ』に変更
「早く早く!」コマ挿入[290(1)]
「ズル」、「ドタ」コマ挿入[290(2)]
「文字なし」コマ挿入[290(3)]
「文字なし」コマ挿入[291(7)]
「「ドキドキ動物ランド」を見よう」、「さんせい」コマ挿入[291(8)]
「これからどうすりゃいいんだ!!」コマ挿入[293(2)]
「「ドキドキ動物ランド」」コマ挿入[293(4)]
[梗概] スネ夫のパパは松上電機の社長と友だちであるので、市販されていない四十八インチの大型テレビを特別に作ってもらっている。スネ夫がこのテレビを見ると、普通のテレビはおもちゃみたいなものであると自慢するので、ジャイアン、のび太、しずちゃんは不愉快な思いをして帰ることになった。
ジャイアンが「ドラえもんにたのんで百インチぐらいのをだすんだろうな」としつこく念を押すので、のび太は「スネ夫のじまんにいちいちはりあってたら、きりがないもの」といって別れた。
しかし、家に帰ってみると、ドラえもんが超巨大スクリーン立体テレビを買ってきたところであった。のび太は「しかし弱ったな。ジャイアンにかっこいいこといっちゃったからな、…まあいいや」という心境になった。
このテレビは迫力満点で、立体テレビであるため見る位置を変えるとちがう面を見ることができた。翼ちゃんがドアップになったので、のび太が「キャー キャー」大騒ぎして乗り出したため、「ドタッ」と画面の中に落ちこみ、あやうく翼ちゃんに踏みつぶされそうになった。幸い画面が「パツ」と変わったので、なんとかテレビの外に飛び出すことができた。
しずちゃんに立体テレビの話をしようとしたら、まちがってジャイアンの家に電話してしまった。ジャイアンは早速、「えらそうなこといっといて…、うそつきは大きらいだ」と乗り込んできた。ジャイアンは「そのテレビかしてくれたら、ゆるしてやるぜ」といって、スネ夫と一緒の立体テレビを担いで家に持っていってしまった。
『ドキドキ動物ランド」』をこのテレビで見ると、スネ夫も「ウーン、くやしいがぼくの負けだ」と降参している。画面に入ることができるので、「ワーイ」と叫びながら、アフリカの草原を駆け出した。
ジャイアンのかあちゃんがこのテレビを見て、「つけっぱなしじゃ電気代がたいへんだわ」とスイッチを「プチ」と切ってしまった。中の二人は、「出口がきえた!!」と驚いていた。
ドラえもんとのび太は小さなテレビで「ドキドキ動物ランド」を見ると、なぜか、画面の中でジャイアンとスネ夫が「ドドッ ドドッ」と巨大なサイに追いかけられ、「たすけてえ」と悲鳴をあげて逃げていた。
[S1436・A3201・038403]