ペットペン[★★]

[初出誌] 『ペットペン』、「小学三年生」19841月号、8頁、55コマ

[単行本]  『ペットペン』、「てんとう虫コミックス ドラえもんプラス第2巻」2005825日 初版第1刷発行、8頁、55コマ

[大全集] 『ペットペン』、「藤子・F・不二雄大全集 22012430日 初版第1刷発行、8頁、55コマ

 

【初出誌vs.大全集】

 変更なし

 

[梗概]  今日も、のび太はママにペットを飼いたいと頼んで断られていた。ドラえもんは断られた回数百回目の記念をクラッカーで祝福し、そして『ペットペン』を出してくれた。

 

  このペンで紙に書いたイヌやネコはそのままペットになるひみつ道具である。ドラえもんから紙に書いたペットでも、本物と同じように世話しないといけないという条件を付けられた。

 

 紙に大きなイヌを書いたが、足の描き方を間違えてしまったので、吸い取り紙で書いたイヌを吸い取った。二回目は図鑑を参考に、コリー犬を描くと、立ち上げってのび太に甘えたり、「ワン ワン」ほええて餌を催促したりした。

 

  のび太がドッグフードを紙に描いて、食べさせようとしたが、下手で石ころに見えて食べてくれなかった。ドラえもんが骨付きの肉を描くと、イヌは大喜びで「ガツガツ パクパク」と食べてくれた。

 

 犬のほええる声を聞いて、ママが犬を飼っちゃいけませんと怒鳴り込んできたが、紙に描いたイヌであったので飼う許可が出た。散歩に連れて行こうとしたが、イヌは飼い主ののび太に似て、昼寝とだらけたところがそっくりであった。

 

  立ち上がって、素早く動いたので、追い掛けると部屋の隅でおしっこをしていた。頭の悪い飼い主に似て、一度会ったママに「ワンワンワン ワンワンワン」とほええまくっていた。

 

 のび太は見捨てないで、りっぱなイヌにするため、広場で訓練したが、野良猫のクロに追っ掛けられて、家に帰り、吸い取り紙の中に入ってしまった。のび太にとって良くなかったこのペンを友だちに貸すと、ジャイアンはオーム、しずちゃんはコアラ、スネ夫はパンダを描いて大喜びであった。

[S1434B0220038401]