貸し切りチップ[★★]

[初出誌] 『貸し切りチップ』、「小学三年生」19836月号、9頁、68コマ

[単行本]  『貸し切りチップ』、「てんとう虫コミックス ドラえもん第36巻」1986425日 初版第1刷発行、9頁、68コマ

[大全集] 『貸し切りチップ』、「藤子・F・不二雄大全集 ドラえもん 142011629日 初版第1刷発行、9頁、68コマ

 

【初出誌vs.大全集】

 「ぼくと行けば入れるの」が「ぼくといれば入れるの!」に変更[210(3)]

 

 [梗概] 電子ゲームの順番を「ワクワクドキドキ」しながら、待っていると、ジャイアンが割り込んできてのび太は借りることができなかった。しずちゃんがパパと『スペースウオーズ』を見に行ったが、満員で入れなかった。

 

  のび太が遊びにさそうと、出木杉が割り込んできて、そのビデオを買ってもっていたので、いっしょについて行ってしまった。土管の上で昼寝しようと行ってみると、見知らぬおじさんに占領されていた。

 

 のび太が「ぼくがなにかしようとすると、じゃまが入るんだ」と訴えると、ドラえもんは「世の中そう思いどおりいくものではありません。テレビで野球がはじまる時刻」だと言ってのび太といっしょに野球を見ようとしたら、パパが割り込んできて、ゴルフを見出した。

 

  ドラえもんは「かってだ!!」と怒り出し、ひみつ道具『貸し切りチップ』を取り出している。このチップをテレビに「ピタ」と貼り付けると、パパにマージャンの誘いの電話がかかってきた。このチップをつけたものは、その人の貸し切りになるものである。

 

 のび太がいくつかのチップを借り、ドカンに貼り付けると、おじさんは「いけなえ。だいじな用を思いだした」といって昼寝をやめ、どっかへ走って行ってしまった。ジャイアンの電子ゲームに「フッ ピタ」と貼り付けると、かあちゃんがジャイアンの耳を引っ張って店番に連れて行っている。

 

  しずちゃんがビデオは機械の故障で見られなかったと、しょんぼりして帰ってきた。しずちゃんを映画につれていこうとしたら、出木杉がビデオが直ったとやってきたので、いっしょに戻ろうとしたので、のび太が「フッ」と出木杉にチップを貼り付けると、出木杉のパパがまた故障したとやってきた。

 

 しずちゃんがピアノのレッスンのあることを思いだしたが、ママからピアノの先生はきょうお休みという連絡を受け取った。

 

  スペースウォーズの映画を見に行くと、満員だといって断られたが、キップ売り場にチップを貼り付けると、「ジャジ ャジャーン ジャーン」と終わったとき、「ぐうぜんだねえ、この回をみようと思った人が一人もいなかったんだね」となり、二人だけでたっぷり映画を見ることができた。

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