クロマキーでノビちゃんマン[★★]

[初出誌] 『クロマキーセット』、「小学三年生」19832月号、9頁、57コマ

[単行本]  『クロマキーでノビちゃんマン』、「てんとう虫コミックス ドラえもん第30巻」1984425日 初版第1刷発行、10頁、63コマ

[大全集] 『クロマキーでノビちゃんマン』、「藤子・F・不二雄大全集 ドラえもん 132011430日 初版第1刷発行、10頁、63コマ

 

【初出誌vs.大全集】

 タイトル『クロマキーセット』が『クロマキーでノビちゃんマン』に変更

 「あーっ、ほんとに飛んでる」が「ああっ、ほんとに飛んでる」に変更[313(6)]

 「あれは立体映像」コマ挿入[313(7)]

「カメラがうつしたものを」コマ挿入[314(1)]

 

「カメラがうつした物を外のけしきにはめこむんだ」が「外のけしきにはめこむんだ」に変更[314(2)]

「ふたつつの画面を」コマ挿入[314(7)]

「合成する!」コマ挿入[314(8)]

「ボカ ボカ」削除[317(2)]

 

「こ、こんなことがあっていいのか!?」、「ノビちゃんマンがんばって!!」コマ挿入[317(3)]

「地球の平和をみだす者は」、「このノビちゃんマンがゆるさない」コマ挿入[318(1)]

 

 [梗概] 毎週楽しみに見てる『ミケちゃんマン』が始まるので、のび太が「いそがないと…、ハア…ハア…」と走っていると、ジャイアンとスネ夫の仕掛けた縄にひかかって、「ドターツ」とぶっ倒れ、「ヒョッコリ ヒョッコリ」足を引きずって家に帰ると、終わる寸前であった。

 

  画面では、ミケちゃんマンがゴキブリ怪人を倒し、「ミケちゃんマンは正義のために、来週もたたかうよ~」と言い終わると、空中をかっこよく飛んで消えていった。

 

 のび太がミケちゃんマンが空中を飛ぶのを不思議がるので、ドラえもんはひみつ道具『クロマキーセット』を出し、実際に実験をして説明している。

 

  スパイ衛星のうつした景色をモニターに映し、ブルーバックの前に立ったドラえもんをカメラで写し、ミキサーのスイッチを「パチツ」と入れ、一つの画面に重ね、カメラを横にしてみると、まるでドラえもんが空を飛んでいるように見えた。

 

 この「クロマキーセット」はカメラで写した立体映像を、外の景色にはめ込むというものである。ドラえもんはジャイアンとスネ夫をスパイ衛星で探して画面に映し、もうひとつの画面にのび太を映して、合成すると、のび太がジャイアンとのび太の前に「パッ」と現れて、ビックリさせることができた。

 

  さらに、二人がこのやろうと追いかけてきたので、のび太の画面を「パチ」と消すと、二人は塀に「ゴチ ゴチ」とぶつかることになった。

 

 次に、ノビちゃんマンと叫んで空を飛んでいると、スネ夫やジャイアンに「かっこ悪うい。バカ」と野次られたので、ドラえもんにヒトデ怪獣になってもらい、ミキサーで何十倍にも拡大して、「ウガオ」と吠えて、二人を驚かせてもらっていた。そこへ、「ノビちゃんマン登場!!」となって、怪獣との壮絶な戦いが始まった。

 

 ジャイアンとスネ夫は「こ、こんなことがあっていいのか!?」と驚き、しずちゃんも「ノビちゃんマンがんばって!!」と声援している。突如、怪獣が消えると、「地球の平和をみだす者は、このノビちゃんマンがゆるさない」と大見得を切っている。

 

  ジャイアンが「のび太がやっつけたのか!?」と問うので、「そう! これからはぼくをばかにするなよ!」と答えていると、巨大なママが現れ、「おつかいたのむわ」と買い物かごを手渡したので、のび太は「ぶちこわしだァ」と頭をかいている。

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