サンタイン[★★]

[初出誌] 『サンタイン』、「小学三年生」19827月号、9頁、65コマ

[単行本]  『サンタイン』、「てんとう虫コミックス ドラえもん第33巻」1985425日 初版第1刷発行、9頁、65コマ

[大全集] 『サンタイン』、「藤子・F・不二雄大全集 ドラえもん 132011430日 初版第1刷発行、9頁、65コマ

 

【初出誌vs.大全集】

 変更なし

 

 [梗概] 暑い夏にのび太が家に帰ると、ドラえもんはひみつ道具『サンタイン』をひとつぶ飲んで液体になって、「ペタ~」と寝そべっていた。ドラえもんは「チャプン チャプン」と水みたいになり、寝そべると水たまりのように広がることができた。ドラえもんは一時間で「ムク」と、元に戻ることができた。

 

 のび太がひとつぶ飲むと、「チャポ チャポ」と水っぽくなり、ママを驚かそうとして、階段を下りようとしたら、「ツル バシャ バシャ ワアッ ジャブーン」と落下し、廊下がびしょぬれになってしまった。

 

  ママからドラえもんは「きれいにふきなさい!!」と命令されたので、ぞうきんでふいて、バケツに「ジャア」と絞るとのび太がバケツから現れた。少し床に吸い込まれたから、体が軽くなったと言い出した。

 

 ドラえもんが禁止する前にのび太はもう一粒飲んだので、気体になってしまった。のび太が「こりゃいいや、雲みたいになったみたい」と「スウ」と窓から外に出掛けている。

 

  ドカンのある広場の上空で昼寝をしていたら、ジャイアンの打ったボールがのび太の体を「ボコッ」を通りぬけてしまった。のび太が「ぼくが煙じゃなかったら大けがをするところだぞ」と叫んで、奪ったボールをカミナリさんの庭にわざと放り込んでしまった。

 

 のび太が降りてきたので、ジャイアンが「このやろ。このやろ」とバットで殴りまくったが、煙のため全く手応えがなかった。あきらめて帰ると、執拗にジャイアンにまとわりつき、玄関を「ピシャン」と閉めても、煙だから簡単に家の中に入ることができた。

 

  のび太が部屋の中を自由にかき回し、0点の答案を発見したので、ジャイアンに見せると、「かあちゃんにいわないで、おねがい。ゆるして」と頭をペコペコさせることができたので、ゆるして帰ることにした。

 

 風が「ビュウ」と吹いてきたので、「ふきちらされたらもとにもどれなくなるので」思い切って避難した先は、しずちゃんがお風呂に入っている浴室であった。のび太は「もうすぐ一時間たつから。もとにもどったらすぐにでていくから。ねえ、わかってよ」と懸命にお願いしてもわかってもらえず、家に帰った時ののび太は満身創痍の状態であった。

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