オキテテヨカッタ[★★]
[初出誌] 『オキテテヨカッタ』、「小学三年生」1980年12月号、9頁、55コマ
[単行本] 『オキテテヨカッタ』、「てんとう虫コミックス ドラえもん第23巻」1982年1月25日 初版第1刷発行、9頁、55コマ
[大全集] 『オキテテヨカッタ』、「藤子・F・不二雄大全集 ドラえもん 11」2010年11月30日 初版第1刷発行、9頁、55コマ
【初出誌vs.大全集】
変更なし
[梗概] のび太は真夜中、「目がさめてねむれないんだよ~。なんとかしてよ~」とドラえもんに頼んでいた。ドラえもんは「ひるねのしすぎだよ。一晩ぐらんねなくても死なないよ」と言って、「ピシャリ」とふすまを閉めて寝てしまった。
しかし、その後も、うるさく騒いだので、ドラえもんはひみつ道具『オキテテヨカッタ』を出すことにした。
これを当てると、昼間と同じにはたらく道具となる。テレビに当てると、アクビをしながら、アナウンサーが画面に出てきて、タレント代わりに、「赤い~さんごしょう」と歌い出した。夜町に出ても、店はみんな閉まっていた。
本屋さんに「ピコ ピコ」当てて、店を開けてもらい、前から読みたかった本を買おうとしたら、夜間割引で十分の一の値段で買うことができた。
おもしろいので、商店街全部に起きてもらい、ホットドッグを買ったり、プラモを買ったり、いっぺん入りたかったゲームセンターやバーに入ってみた。こんな楽しいことはひとりじゃもったいないと思い、しずちゃんを誘うことにした。
映画館に入ると、お客はふたりだけであり、『スターウオーズ』が上映され、かっこいい場面は何度も繰り返し上映してもらった。
喫茶店でジュースを飲んでいたら、「グウ」とねむり、しずちゃんはまるでオバケのようであった。夜明けが近くなったので、商店街のみなさんにお礼を言って帰ることにした。朝になって、学校に遅刻するので、起こしてもなかなか起きないので、ドラえもんはよけいな機械を貸すんじゃなかったと後悔している。
ドラえもんはのび太に、この機械を「ピコ ピコ」と当てた。そして、「ねむりながら学校へいって、なにか失敗すればこりるでしょ」と言いながら、ママと一緒に送り出している。
元気いっぱい帰ってきたのび太は「いつものとおり、先生に叱られたり、たたされたりしたらしいけど、ねむってたおかげでへいきだった。こんやも「オキテテヨカッタ」をかしてね」と頼んだときは、さすがのドラえもんも開いた口がふさがらなかった。
[S1134・A2313・038012]