みたままベレーで天才画家[★★]
[初出誌] 『みたままベレーで天才画家』、「小学三年生」1979年10月号、9頁、62コマ
[単行本] 『みたままベレーで天才画家』、「てんとう虫コミックス ドラえもん第34巻」1985年8月25日 初版第1刷発行、9頁、62コマ
[大全集] 『みたままベレーで天才画家』、「藤子・F・不二雄大全集 ドラえもん 10」2010年10月30日 初版第1刷発行、9頁、62コマ
【初出誌vs.大全集】
「あ!!」が「あっ」に変更[240(4)]
[梗概] 出木杉はみんなから、写真みたいにうまい絵だとほめられた。みんなで絵を見せあうことになったので、のび太は見せる前に家に帰ってきてしまった。ドラえもんに写真みたいな絵をかける道具を出してほしいと頼んだが、「そんなのつまらん」と返事していた。
のび太が「かきおわったら、みせっこするんだよ。それみて、みんなきっとわらうよ」とその絵をドラえもんに見せている。
すると、ドラえもんも「なるほど…。大わらいだ」と言ってしまったので、ひみつ道具『みたままベレーと自動二十四色ふで』を取り出すことになった。この道具は「人間カメラ」と言われるぐらい、人や物をそっくり描けるものである。
寝ているパパにこのベレーをかぶせ、えんぴつとスケッチブックをもたせると、「スラ スラ」とゴルフで優勝してカップをもって喜んでいる姿を描くことになった。
ママが「どなただったかしら…。すれちがった人がニッコリあいさつするのよ。どこかで見たような人だけど…」というので、このひみつ道具で「サラ サラ」描いてもらった。会社の部長の奥さんだったので、ママは「あらっ、もっとていねいにごあいさつするんだったわ」と後悔していた。
いろいろ役に立つことがわかったので、のび太が出かけると、ひとりのりっぱな紳士が慌てふためいていたので、ひとまず、この道具で描いてもらうと、交番とバッグの絵が描かれた。
一千万円入れたカバンを忘れたことに気づいたので、思い出したもらうと、電話ボックスの絵を描いた。次に、電話ボックスの近くにつながれていた犬に、何枚もの絵を描いてもらうと、見知らぬ人がカバンをもって交番に届けてくれたことがわかった。
のび太はすっかり自分の絵を描くことを忘れていたので、「サラ サラ」と描いてみんなに見せた。すると、スネ夫からは「ばかだな! 絵がかけないからって、写真をもってくるなんて」、ジャイアンからは「これが絵だって。ばかにするな!!」と頭を殴られてしまった。
[S1031・A3405・037910]