恐竜が出た!?[★★]

[初出誌] 『恐竜が出た!!』、「小学三年生」19797月号、9頁、55コマ

[単行本]  『恐竜が出た!?』、「てんとう虫コミックス ドラえもん第21巻」1981525日 初版第1刷発行、9頁、55コマ

[大全集] 『恐竜が出た!?』、「藤子・F・不二雄大全集 ドラえもん 1020101030日 初版第1刷発行、9頁、55コマ

 

【初出誌vs.大全集】

 「ようし」が「よおし!」に変更[209(6)]

 「ドラえもんデカライトかして」が「ドラえもん、「ビッグライト」貸して」に変更[212(9)]

 

「恐竜を見ようと高井山は大こんざつ。恐竜まんじゅうや恐竜こけしなどが売り出され……」が「恐竜を見ようと高井山は大混雑。恐竜こけしなどが売りだされ……」に変更[214(5)]

 

【単行本vs.大全集】

 「おかしいよ。そんなとこに恐竜がいるなんて」が「おかしいよ。そんなとこに恐竜がのこっていたら」に変更[208(3)]

 

「恐竜を見ようと高井山は大こんざつ。恐竜まんじゅうや恐竜こけしなどが売りだされ……」が「恐竜を見ようと高井山は大混雑。恐竜こけしなどが売りだされ……」に変更[214(5)]

 

 [梗概]  ドラえもんがのび太の部屋の後片づけをしている時に、のび太が「夕刊見たか、大ニュース!!」と叫びながら飛び込んできた。ハイキングコースで有名な高井山に恐竜が現れたという記事が出ていた。テレビでも、恐竜博士が何かの見間違いで、科学的には絶対にあり得ないことですとコメントしていた。

 

ドラえもんもそんな出来事を全く信用していなかった。しかし、視聴者の撮影した八ミリには、プテロサウルス、ステゴサウルス、トリゲラトプスが映り、テレビでしっかりと確認することができた。

 

 ドラえもんたちは特撮映画だと思い、『どこでもドア』で高井山に行くと、目の前に巨大な恐竜が出現し、本物と認めざるを得なかった。気になることがあったので、ドラえもんは「タイムマシン」で三日前の世界へ行くことにした。

 

  すると、ドラえもんは「大恐竜展」から帰ったところであり、のび太に大恐竜展のプログラムを見せていた。そのプログラムを「ポン ポン」と叩くと、中の恐竜が飛び出し、本物の恐竜のように動き出した。プログラムを被せると元に戻すことができた。

 

 のび太はそのプログラムを借りて、背景を書いて、囲いの中にプログラムから恐竜を叩き出して、大昔の動物園を作っていた。ママがおやつに七つのイチゴを持ってきてくれたが、小さいので『ビッグライト』で大きくしてイチゴを楽しむことができた。

 

  天気がよかったので、しずちゃんと「どこでもドア」で高井山に出かけた。出掛ける時、「どこでもドア」の外に「ビッグライト」を落としたはずみに、「コロン カチッ ピカ」とスイッチが入ってしまった。

 

 のび太のパパは囲いの中の恐竜を虫と見なし、ホウキで「サッ サッ」と全部の恐竜を「どこでもドア」の外へ掃き出してしまった。それらの恐竜には、「ビッグライト」の灯りが当たって、「ムク ムク」と大きくなってしまった。

 

テレビでは、「恐竜を見ようと高井山は大こんざつ。恐竜まんじゅうや恐竜こけしなどが売りだされ…。アメリカやソ連からも調査隊が…」といったニュースが流されていた。ドラえもんとのび太はただ「ど~するど~する!?」と言いながら、冷や汗を流し困惑するばかりであった。

[S1028A2105037907]