念写カメラマン[★★]
[初出誌] 『念写カメラで記念写真』、「小学三年生」1979年6月号、7頁、47コマ
[単行本] 『念写カメラマン』、「てんとう虫コミックス ドラえもん第21巻」1981年5月25日 初版第1刷発行、7頁、47コマ
[大全集] 『念写カメラマン』、「藤子・F・不二雄大全集 ドラえもん 10」2010年10月30日 初版第1刷発行、7頁、47コマ
【初出誌vs.大全集】
タイトル『念写カメラで記念写真』が『念写カメラマン』に変更
[梗概] 家族ハイキングでのび太が撮りまくった写真には、一枚も満足なものがありませんでした。みはらし山の素晴しい景色が現像の結果、一枚も写っていなかった。
ママからできたかどうか確認され、パニクったのび太に対して、ドラえもんは「だいたいきみはかるはずみなんだよ」と注意した後、ひみつ道具『念写カメラ』を取り出している。このカメラを額に当てると、頭の中で考えたものが写真となって出てくる優れものである。
のび太がハイキングを思い出しながら、写真を写すと、正確に思い出さなかったため、かなりちがった写真になってしまった。あの時の服装、山の形や木や草の色も正確でないとだめであった。
しずちゃんが最近みはらし山に行って写真を撮ってきたので、それを見せてもらうことにした。しずちゃんはテレビで宝塚の舞台中継を見ていて、自分でもその舞台に立ちたいと希望していた。そのため、のび太はしずちゃんの夢をこのカメラで実現させることができた。
のび太がみはらし山の写真を借りて、家に帰る途中、ジャイアンがラジコン自動車を「ガチャン」と電柱にぶつけている現場に出くわした。しばらく歩くと、スネ夫が玄関前で、ここへ置いておいたラジコンをだれか持って行ったと騒いでいたので、のび太がジャイアンであると告げた。
すると、ジャイアンが「うそをつけ!! おれがやったというしょうこを見せろ!!」と脅しながら追い駆けてきたので、のび太は「ジャー」とこのカメラを額に当てて写すと、ジャイアンが電柱にラジコンカーをぶつけている写真が出たきた。スネ夫はその写真をジャイアンのかあちゃんに泣きながら見せている。
家では、ママから写真を催促されたので、のび太はしずちゃんから借りた写真を参考にしてバッチリ写すことができた。しかし、「よくうつってるけど…、これだれがうつしたの?」と尋ねられた。よく見ると、写真には写真を撮っていたのび太自身も一緒に写っていた。
[S1027・A2112・037906]