百万ボルトひとみ[★★]
[初出誌] 『きみのひとみは100万ボルト』、「小学三年生」1978年12月号、7頁、56コマ
[単行本] 『百万ボルトひとみ』、「てんとう虫コミックス ドラえもんプラス第4巻」2005年8月25日 初版第1刷発行、7頁、56コマ
[大全集] 『百万ボルトひとみ』、「藤子・F・不二雄大全集 ドラえもん 9」2010年8月30日 初版第1刷発行、7頁、56コマ
【初出誌vs.大全集】
タイトル『きみのひとみは100万ボルト』が『百万ボルトひとみ』に変更
「顔のわるいのがなんでわるいとや!!」が「顔の悪いのが、なんで悪いんだ!!」に変更[258(5)]
「いーや、ぜったい顔だ!」が「いいや、ぜったい顔だ!」に変更[258(6)]
「しずちゃあん」が「しずちゃ~ん」に変更[261(7)]
[梗概] しずちゃんと一緒に宿題をやろうと誘ったが、のび太さんは写すだけだといって断られてしまった。スネ夫は家庭教師がいるから、来ないかとしずちゃんを誘うと、喜んでしずちゃんはOKしている。
家に帰って、鏡を見ながら、ハンサムとほど遠い顔のせいで、しずちゃんが断ったのだと言い張っていた。そして、「あ~あこんな顔に産んでくれたママがうらめしい…」と愚痴り出した。
ドラえもんはひみつ道具である『百万ボルトひとみ』を取り出し、のび太のメガネを借りて、この瞳をくっつけている。「パチ パチ」とまばたくと、百万ボルトの電圧にかかったように、のび太を魅了している。
この瞳をメガネにつけて外出すると、途中でジャイアンに出くわした。のび太がジャイアンを無視して歩き続けると、ジャイアンに追っ掛けられ、つかまって凝視すると、ジャイアンは片時ものび太から離れないでついてくるようになった。
しずちゃんの家に行くとスネ夫が出てきて、のび太の目を見ると、ガバッと抱きつき、ジャイアンとスネ夫はお互いに愛し合っていると言いながら、大げんかを始め出した。
しずちゃんと目が合うと、しずちゃんももうはなさないとピタッとくっついてきた。しばらくけんかをしていた二人がハッと気づき、へんてこな目玉に秘密があることを確信した。二人は目を見ないで、のび太を「バカ ボカ」殴り、メガネを奪っている。
しずちゃんからも「ひきょうだわ!!」と糾弾されたが、のび太がメガネなしで歩くと、電柱に「ゴチン」とぶつかり、しずちゃんにやさしく送ってもらうことができた。ジャイアンが「百万ボルトひとみ」の付いたメガネをかけて、カーブミラーを見ると、ミラーに惚れ、抱きついて離れなくなってしまった。
[S0934・B0401・037812]