ロボッターの反乱[★]
[初出誌] 『らくらくおそうじ?』、「小学三年生」1977年10月号、7頁、46コマ
[単行本] 『ロボッターの反乱』、「てんとう虫コミックス ドラえもん第19巻」1980年7月25日 初版第1刷発行、7頁、46コマ
[大全集] 『ロボッターの反乱』、「藤子・F・不二雄大全集 ドラえもん 8」2010年6月30日 初版第1刷発行、7頁、46コマ
【初出誌vs.大全集】
タイトル『らくらくおそうじ?』が『ロボッターの反乱』に変更
「エヘヘー、王さまにでもなった気ぶんだ」が「えへへっ、王様にでもなった気分だ」に変更[205(11)]
[梗概] のび太は、「ちらかしっぱなしにして!! すぐかたづけて、ついでにへやをそうじしなさい。お庭の草むしりも、きょうこそやってしまいなさいっ」と、いつもより機嫌の悪いママに厳しく命令されていた。そこへドラえもんが帰ってきたが、どうやら、悪いところへ帰ってきたらしいと察知して、再度出掛けようとしている。
のび太が大そうじの話しをすると、「たまにはいいくすりだ。じっくりやりなよ」と言われたので、「ぼくにできるわけないだろ。たすけてくれよ」と両手を合わせて頼んでいる。すると、ドラえもんは「ブツ ブツ」言いながら、ひみつ道具『ロボッター』を出してくれた。
ひとつぶの「ロボッター」には、コンピュータと動力装置が入っていて、これを本に付けてもとの場所に戻れと命令すると、「ピョコピョコ」移動して、「ピョン」と本棚に戻ることができた。
のび太は部屋にばらまき、部屋を片付けたあと、掃除機、バケツ、カマにこのロボッターを付けて、ママに言いつけられたことを全部やり終えることができた。ラジオに音楽を命じ、ロックの代わりにピンクレディーの曲を入れ、「のどがかわいた。コーラ!!」と叫ぶと、座ったままコーラを「ゴク ゴク」と飲むことができた。
故障したラジオを捨て、「いいかげんな仕事をすると、ごみすてばにすてちゃうぞっ」と怒鳴り散らすと、「おう、やるならやれっ。人間はかってだ! われわれをこき使って、気に入らないとかんたんにすててしまうんだ!! にくい人間を、やっつけろ!!」と猛烈にのび太に反撃してきた。
ドラえもんがひみつ道具「ロボッターとりもどしじしゃく」を出してくれたので、なんとか鎮圧することができた。のび太は「前よりひどくちらかった」と言いながら片付けていると、ドラえもんは腕を組んで、「こんどこそ、自分でやりな。いいくすりだ」と、いつになくクールな態度で臨んでいる。
[S0826・A1906・037710]