サンキューバッジ[★★]

[初出誌] 『サンキューバッジ』、「小学三年生」197612月号、5頁、32コマ

[単行本]  サンキューバッジ』、「ぴっかぴかコミックス ドラえもん第12巻」200655日 初版第1刷発行、5頁、32コマ

[大全集] 『サンキューバッジ』、「藤子・F・不二雄大全集 ドラえもん 72010428日 初版第1刷発行、5頁、32コマ

 

初出誌vs.大全集】

 変更なし

 

 [梗概] パパはのび太にクリスマスプレゼントとして、学習ゲーム「一流大学」を贈っている。しかし、のび太の反応はパパにとって全くはり合いのないものであった。

 

  今は物があふれているので、プレゼントをもらってもはり合いがなく、全然ありがたみもわからないと、パパもママも考え、少し不自由をさせ、お小遣いも減らした方がいいという結論になった。ドラえもんもそれはいいクスリになると思った。

 

 ドラえもんが「きみは人に対して感しゃの気持ちが足りない」と話すと、のび太は「べつにありがたがるようなことしてもらっていないもの」とクールに答え、さらに、「ぼくはそういう生まれつきなの。今さらどうにもならないだろ」と言って背中を向けてしまった。

 

 ドラえもんが『サンキューバッジ』を取り出して、のび太に付けてもらった。このバッジを付けると、どんな小さなことでもうれしくて、心の底からありがとうと言えるようになる。食事時に、のび太はママの紅茶や食事をおいしいと絶賛し、ぼく幸せと告げ、お小遣いの値上げをしてもらっている。

 

  パパのクリスマスプレゼントに感謝すると、さらに何か買ってもらう約束を交わしている。ジャイアンに殴られて、勘弁してもらうと、その勘弁にありがとうを述べている。ジャイアンやスネ夫から、のび太は急に感じのいいやつになったと称賛されている。

 

 のび太の変身を見て、ドラえもんもバッジを付け、誰にも好かれるロボットを目指している。ドラえもんがおやつを食べながら、どうせならダンゴでなくどら焼きがいいとか、たった一本なんてケチくさいと、文句ばかり言うので、よく調べたら、ドラえもんはバッジを裏返しに付けていた。

[S0722F1211037612]