ちく電スーツ[]

[初出誌] 『ちく電スーツ』、「小学三年生」197611月号、5頁、30コマ

[単行本]  ちく電スーツ』、「てんとう虫コミックス ドラえもん第13巻」1977425日 初版第1刷発行、5頁、30コマ

[大全集] 『ちく電スーツ』、「藤子・F・不二雄大全集 ドラえもん 72010428日 初版第1刷発行、5頁、30コマ

 

【初出誌vs.大全集】

 変更なし

 

 [梗概] ジャイアンが「ボゲエ~」と歌った後、「おれの歌、しびれるだろ」と聞くので、みんなは口をそろえてしびれると答えている。

 

  家に帰って、ドラえもんにのび太は「しびれないなんていったら、ぶんなぐられるんだ」と報告し、「いんちきじゃなく、ほんとにしびれさせてやりたいな」と腕を組んで、つぶやいていた。それを耳にして、ドラえもんはひみつ道具『ちく電スーツ』を出している。このスーツを着て、動き回るとどんどん電気がたまるひみつ道具である。

 

  のび太が外に出て歌い出すと、スネ夫はジャイアンよりひどいと思ったが、なぜか電気にかかったみたいに「ピリ ピリ」しびれた。ジャイアンが「おれのほかにしびれる歌手がいるなんて、信じられん」と言いながら、のび太に歌わせると、「ピリ ピリ」しびれたが、「ぜんぜん」と粋がっていた。

 

  しかし、しびれるので、「やめろっ」といってのび太の腕をつかむと、「ビリ ビリ」と感電して、ジャイアンは黒こげ状態になってしまった。

 

 アースをつけなかったので、電気がたまりすぎちゃって、ひじょうにあぶないことになるんじゃないかと、ドラえもんは危惧していたが、その通りになってしまった。のび太は「ビカビカ」と放電を始め、ついに一万ボルトを超えて、「ゴロ ゴロ ビシャン」となって、ドラえもんも近寄れない状態になっていた。

 

 家に帰ると、のび太は口に電灯をくわえ、右手にトースト、ストーブ、扇風機のコードを持ち、左手に、コンロ、ポット、炊飯器のコードを持って、全力で放電するように精一杯の努力を続けていた。

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