バランス注射[★]
[初出誌] 『バランスちゅうしゃ』、「小学三年生」1976年1月号、4頁、24コマ
[単行本] 『バランス注射』、「てんとう虫コミックス ドラえもん第20巻」1981年1月25日 初版第1刷発行、4頁、24コマ
[大全集] 『バランス注射』、「藤子・F・不二雄大全集 ドラえもん 6」2010年3月30日 初版第1刷発行、4頁、24コマ
【初出誌vs.大全集】
「まてっ、もらわないほうがいい!」が「待て、もらわないほうがいい!」に変更[215(1)]
「もう四ついいことがあったんだ。これいじょういいめにあうと、うめわせにわるいことがおこるぞ」が「もう四回いいことがあったんだ。これ以上いいめにあうと、つぎに悪いことが起こるぞ」に変更[215(2)]
[梗概] のび太はお正月から、転んだり、凧やお金をなくしたり、ママから叱られたりしたので、壁に向かった得意なポーズをとりながら、今年もろくな年じゃなさそうだと、ドラえもんに嘆いてみせていた。
すると、ドラえもんは「悪いことのあとにはいいこと、いいことのあとには悪いことをおこして、つりあいをとる」ひみつ道具『バランス注射』を、のび太の腕に「ちくり」と打つてくれた。
注射を打つと、早速、人気タレントの山ざくらもも子から、ファンレターの返事が届いた。さらに、のび郎おじさんからお年玉をもらい、失くした凧も見つけることができた。しずちゃんに誘われて、みんなと一緒にトランプをすると、いつもと違ってのび太は連戦連勝であった。
四つもいいことが続いたのでこれ以上いい目に会うと、次は悪いことが起こるというドラえもんのアドバイスにしたがい、しずちゃんから欲しかったシールをあげると言われたが断ることにした。しずちゃんのママからのめずらしい外国のお菓子ももらわないで家に帰ることにした。
家に帰ると、テレビから「今週のお楽しみプレゼントは東京の野比のび太さんにあたりました」と流れ、賞品の自転車が映し出されていた。真っ蒼な顔になったのび太は「ブル ブル」ふるえながら、ドラえもんに抱きついている。
[S0634・A2015・037601]