スケジュール時計[★★]

【道具解説】 ひみつ道具である『スケジュール時計』に、今日一日の細かいスケジュールをカードに書いて入れると、時計はカードを書いた人にスケジュールを強力に守らせる。

 

【使用目的】 のび太が「ポヤ~ン」としているので、ドラえもんが尋ねると、「あれをしようかそれともこれをはじめようかと考えてるうちに…。時間がすぎちゃって、けっきょくなにもできないの」という返事だった。そのため、ドラえもんは「スケジュール時計」を出している。

 

【使用結果】 一日の詳しいスケジュールをカードに立てたが、この時計に入れるのにもたもたしているので、ドラえもんが入れてしまった。カードを入れた人のスケジュールになるので、ドラえもんがそのスケジュールをこなすことになった。

 

すると、この道具は「ブーン カチ カチ」と動き出し、ヤリのような手でドラえもんを「グイ」と突き、「2時半デス。勉強ノ時間デス」と命令し出した。のび太がやるんだと抗議しても、聞いてもらえず、机に座ってカードを入れたドラえもんが勉強をする羽目になった。

 

ママが三時のおやつにどら焼きを持ってきてくれたが、まだ3時までに9分あったので、食べさせてもらえなかった。その間に、のび太がどら焼きを全部ペロリと食べてしまった。3時になるとおやつがなかったけれども、「パク パク」と食べる仕草を強要されている。


 320分にしたくもないのにトイレへ、3時半からは故障したテレビを見る羽目になった。その後、野球をすることになっていたので、外は雨が降っていたけれども、土管のある広場においてひとりで投球練習やノックをすることになった。しずちゃんとのび太は土砂降りの中で、ドラえもんは野球が大好きだと言いながら見学していた。

 

あまりのばからしさに、ドラえもんはタケコプターを使って、スネ夫の家に隠れることにした。「スケジュールどけい」は自由に移動したり、喋ったりすることができるので、「ドコニカクレヨウガ、カナラズ!」と言いながら、スネ夫の家にやってきた。

 

 スネ夫が知らないといっても、「スケジュールどけい」は宣言通り、「コッチダ」と言いながら、押し入れのふすまを「グサ」と突き刺すので、中から、「フンギャア」という悲鳴が上がった。

 

  6時は食事の時間であり、今から帰っても間に合わないので、その時計は「スケジュールマモルタメ、ココデ食事シナサイ」と命令するので、ドラえもんはスネ夫のパパやママと一緒に、意気消沈した表情で食事をしている。

 

 窓の外では、のび太がドラえもんを指さしながら、「その時計、ぼくはぜったいに使わないからね!!」と言い張っている。た。

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