アソボウ[]

[初出誌] 『アソボウ』、「小学三年生」197510月号、4頁、24コマ

[単行本]  『アソボウ』、「てんとう虫コミックス ドラえもん第9巻」19751125日 初版第1刷発行、4頁、24コマ

[大全集] 『アソボウ』、「藤子・F・不二雄大全集 ドラえもん 62010330日 初版第1刷発行、4頁、24コマ

 

【初出誌vs.大全集】

 変更なし

 

 [梗概] のび太のパパは立派な電蓄を買って、感激し、ワクワクしながら、レコードを「スーッ カチャ」とかけていた。

 

  やがて、パパはうっすら涙を流し、「ちがうなあ、やっぱし! からだのしんまでずんずんひびくよ」といった感想を漏らしながら、のび太やドラえもんと一緒に、「ズン ズズン ズンズン」といった重低音に聞き惚れていた。

 

 しばらくすると、近所の人たちがうるさいといって抗議に来たので、音を小さくして聞いたがぜんぜん迫力もなく、「高い機械を買っても、いみないなあ」ということになった。のび太のパパが寝っ転がって、「ひとけのない山おくにでもすまないと、だめなんだなあ」とつぶやいた。

 

  それを聞いて、かわいそうになり、ドラえもんはひみつ道具『アソボウ』を使うことにした。この道具から出る超音波を聞くと遊びたくなるという代物である。

 

 これを使うと、おとなりの山田さんが「秋晴れの日曜日に、ぶらぶらしてるのももったいないので、家族そろって、ハイキングにでかける」ので、ママに留守番を頼みにきた。お向かいの川畠さんも「ひさしぶりにそろって映画でも見ようと思って」出掛けている。

 

  一キロ四方の人たちはすべて、遊びに出掛けたので、ドラえもんはパパに「やねがふっとぶほど、大きくしなさいよ」とアドバイスしている。すると、パパは「ボボボン ズズズン」と、最大にボリュームを上げて、至福の時を過ごしている。

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