夜を売ります[]

[初出誌] 『電球“クラクナ―ル”』、「小学三年生」19753月号、4頁、25コマ

[単行本]  『夜を売ります』、「てんとう虫コミックス ドラえもん第10巻」1976425日 初版第1刷発行、4頁、25コマ

[大全集] 『夜を売ります』、「藤子・F・不二雄大全集 ドラえもん 52010130日 初版第1刷発行、4頁、25コマ

 

【初出誌vs.大全集】

 タイトル『電球“クラクナ―ル”』が『夜を売ります』に変更

 

 [梗概] ドラえもんのポケットにはいろいろ役立つものが入っているけれども、つけると暗くなる電球はちょっと使い道のない道具だと思われていた。しかし、のび太は何か使い道があるだろうと考えて、それを借りることにした。

 

 のび太のパパはゆうべ、徹夜で仕事をしたため、昼寝がしたかった。しかし、あたりが明るくて目がさえ、眠れないとこぼしていた。それを聞いて、のび太は60ワットの暗くなる電球を、五時間五十円で売り込むことに成功している。

 

 商売になると考え、ボードに「夜を売ります」と書いて、ドラえもんと町内を回ることにした。受験勉強をしていた学生さんから、昼間はだらけちゃって進まないから、夜を売ってほしいと頼まれた。さらに、八ミリ映画を見たり、赤ちゃんを暗くして寝かせたり、ベンチでデートしているカップルからも、ひとつ下さいとの注文があった。

 

 土管のある広場では、あまり人相のよくない男から、懐中電灯タイプもあるかと尋ねられたので、ありますと答えると、昼でも仕事ができると言われた。

 

  そして、二人は脅されて、刃物をもった強盗から仕事がしやすいように、暗い状態を強制的に作らされることになった。暗い状態で、強盗が「ゴチン」とぶつかった相手に、「やいっ、おとなしく金をだせ」と脅迫したが、相手がおまわりさんであったので、アッという間に逮捕されてしまった。

[S0536A1008037503]