グラフはうそつかない[]

[初出誌] 『正かくグラフ』、「小学三年生」19752月号、4頁、33コマ

[単行本]  『グラフはうそつかない』、「てんとう虫コミックス ドラえもん第8巻」1975725日 初版第1刷発行、4頁、33コマ

[大全集] 『グラフはうそつかない』、「藤子・F・不二雄大全集 ドラえもん 52010130日 初版第1刷発行、4頁、33コマ

 

【初出誌vs.大全集】

 タイトル『正かくグラフ』が『グラフはうそつかない』に変更

 「じゃあ、だれがいちばん頭がいいか」が「じゃ、だれがいちばん頭がいいか」に変更[184(2)]

 

 [梗概]  頭のいい順番では、しずちゃんが文句なく第一位であったが、二番が誰であるか、スネ夫とジャイアンの間で意見が分かれた。スネ夫はテストでいつもいい点をとっていると主張し、ジャイアンはなぞなぞが得意である点を強調しているが、スネ夫に分がある結果となった。

 

  四番は本人は否定しているがのび太となった。力持ちでは文句なくジャイアン、次にスネ夫、しずちゃん、のび太の順となった。

 

 ハンサムの順位では大いにもめ、スネ夫が一番というと、ジャイアンから、鏡見たことがないかと言われ、おれが一番と力説している。スネ夫が「おそるべきうぬぼれ」といったので、ジャイアンに「ヒ~」と悲鳴を上げさせられることになった。

 

  蚊帳の外ののび太は「ハンサムといえば、ぼくだと思うがな」とつぶやきながら、家に帰っている。

 

 ドラえもんにそのことを話すと、「ブヒャ ヒャ ヒャ ヒャ」と大笑いされてしまった。ドラえもんに相談すると、そういうことを正確に判断する機械があることがわかった。そのひみつ道具は『正確グラフ』というものである。

 

  そのグラフに力持ちと書き、名前を書き加えて、スイッチを「パチ」と押すと、グラフが「ムク ムク」と出て、「チーン」の合図で順位が決まった。予想通り、ジャイアン、スネ夫、しずちゃん、のび太の順であった。

 

 誰が一番頭がいいかを調べると、しずちゃん、スネ夫、ジャイアン、のび太の順になったので、頭にきたのび太はグラフに書き足して自分を一位にしてしまった。書き足された部分はグラフから離れて、のび太を「バシ」と直撃した。

 

  ドラえもんは「かくごしな。グラフのとおり、頭がよくなるまで、むりやりに勉強させられるから」とのび太に告げている。書き足された部分は机に座って、勉強しているのび太を「ビシ ビシ」と叩いて徹底的に鍛えている。

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