ゾクゾク線香[]

[初出誌] 『こわあい!ゾクゾク線こう』、「小学三年生」19748月号、6頁、35コマ

[単行本]  『ゾクゾク線香』、「てんとう虫コミックス ドラえもんプラス第2巻」2005825日 初版第1刷発行、6頁、35コマ

[大全集] 『ゾクゾク線香』、「藤子・F・不二雄大全集 ドラえもん 52010130日 初版第1刷発行、6頁、35コマ

 

【初出誌vs.大全集】

 タイトル『こわあい!ゾクゾク線こう』が『ゾクゾク線香』に変更

 「文字なし」コマ削除[239(8)]

「ギャ!!」コマ挿入[153(8)]

 

 [梗概] 夕涼みの縁台でのび太のパパは怖い話をして、ドラえもんやのび太を怖がらせた。二人は裸足や靴をはいったまま押し入れに逃げ込んで、ママにひどくしかれた。悔しかったので、仕返しのため、ドラえもんは『ゾクゾク線香』を取り出した。この線香の煙をかぐと、むやみに怖くなるというひみつ道具である。

 

 パパは線香をかいでも、全然怖くないと言いながら、うちわで煙をドラえもんの方へ「パタ パタ」と扇いでいた。二人にはなんだか生臭い風が吹き、警官のライトを人魂と見間違えて、「ドキン」としたりしていた。

 

  さらに、ネズミが「チョロ チョロ」出てきて、そのうえ、テレビから「ヒュウ~ ドロドロ うらめしやあ」と流れてきたので、再度押し入れに隠れることになった。

 

 パパはケロッとしていたので、二人は白旗を上げ、スイカを食べて寝てしまった。夜半になると、雨が「ザー ザー」と降り出したが、パパはまだ縁台に座っていた。心配になったママが外へ出て、パパに問い掛けると、「さっきから、腰がぬけてうごけなかったんだよ」と告白している。

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