しりとり変身カプセル[★★]
【道具解説】 ひみつ道具である『しりとり変身カプセル』を、目をつむって飲み、変身したいものに直接変われないが、目を開けて最初に見たものに変身することができる。そして、漸次、しりとりで変身したいものに近づいていく。変身して十分経過すると体が光り出し、十秒以内に別のものに変身できないと永久に戻れなくなる。
【使用目的】 のび太はスネ夫の前で、しずちゃんを天馬(ペガサス)に乗せると宣言していた。家に帰るとドラえもんが「しりとり変身カプセル」で遊んでいた。このカプセルを使うと、しずちゃんとの約束を守ることができそうになった。
【使用結果】 ドラえもんは「しりとり変身カプセル」を飲んで、目を開けて最初に見たものドアにまず変身し、アサガオ、オカネ、ネコ、さらに、コンコルド、ドラえもんに戻っている。
スネ夫から、天馬を借りることができたかという電話がかかってきたので、もうすぐできるからと言って電話を切ってしまった。練習のため、エンピツを見て、次にツバキになり、切手から天馬になればいいと思った。目を閉じてカプセルを飲むと、突然目の前にママが現れ、買い物を頼まれそうになった。
予定がくるってママになると、スネ夫が「天馬にのりにきたぞ」とやってきた。ママの姿で、「かならずのせるから、家でまってろ」と怒鳴ったので、同行したしずちゃんも何が何だかわからず、スネ夫とともに玄関から飛び出している。
からだが光り始めたので、「マ…、マ…、マントヒヒ!」と変身し、ヒダリテからテンマに変身することができた。しずちゃんの家まで「ヨタヨタ」飛んでいくと、しずちゃんのママからスネ夫のところへ遊びに行っていると聞いたので、「お~い、天馬がきたよ~」とスネ夫に声を掛けると、からだが光り出したので、マメにパッと変身した。
玄関から出てきたスネ夫に「ギュ」と踏みつぶされてしまったので、再度、メダカ、モンペ、ペガサスに変身して、スネ夫としずちゃんを捜し当て、しずちゃんに乗ってもらうことができた。
しずちゃんも乗りながら「あまりかっこよくないわね」と話していた。空中を乗り回していると、「ワッ、なんだ。あのぶかっこうな馬。天馬というよりトンマだ」と野次られ、「アハハ、アハハ、ゲラゲラ」と笑われてしまったので、顔を赤らめたしずちゃんから「もういいからおろして」と言われてしまった。
「せっかく苦心したのに」と思ったが、約束を守ったからいいやと考えて、家に帰ってのび太に戻ろうとした。ドラえもんがタイムマシンで帰ってくると、ママが「キャーッ」と叫びながら、「げんげ、げんかんに。ゴ、ゴ、ゴジラ…」とドラえもんに知らせにやってきた。
玄関前で、のび太はペガサスから十四個のしりとりを続け、ゴジラになったと訴え、「どうしてもノビタにもどらないんだよォ」と涙を流して嘆いていた。
[S12483・A28006・048303:351]