食品視覚化ガス[★★]
【道具解説】 ひみつ道具である『食品視覚化ガス』を、食べ物の絵や写真に吹き付けると、目で見ただけで食事をすることができる。忙しくてご飯を食べる暇もない人のために発明されたものである。
【使用目的】 のび太が家に帰ると、ドラえもんは「食品視覚化ガス」をどら焼きの写真にかけて、その写真を見ながらどら焼きの匂いや、甘い味を口の中で味わっていた。
【使用結果】 ママは「今夜はおいしいフランス料理をつくるから、きたいしてちょうだい」と言って部屋を出ていった。そして、パパにもはやく帰ってきてねと電話している。そこへ、五郎さんがやってきて、「今月は遊びすぎちゃってアパート代はらったらお金が一円も…」と言いながら、なにか食べさせてほしいと頼んできた。
ドラえもんはフランス料理や中華料理の本に「食品視覚化ガス」を吹きつけ、五郎さんに「海がめのスープ」、「フィレステーキ」、「ペキンダッグ」などをじゅうぶん堪能して帰ってもらった。
テレビにこのガスを吹き掛けると、メロンスナック、ジャンボめん、松たけ茶づけなどを楽しく味わうことができた。ママがスーパーから帰ってくると、フォアグラとかトリュフなどの材料がそろわないので、あり合わせの材料でできるフランス料理に作り方をさがすわと大きく計画を変更していた。
しずちゃんの家に行くと、たまにはめずらしいケーキ作ってみたいと言いながら、どの本に出ているケーキにしようか、迷っていたので、このガスを吹き掛けてどれがいいかを選んでもらった。その際も、いろいろ試食して、またおなかがふくれてしまった。
ドカンのある広場で、ジャイアンが小さい女の子からおかしの家の絵本を借りて見ていた。のび太も小さいころから空想していたことを思い出し、こんな絵に住んで、腹いっぱいお菓子を食べる夢を叶えるために、絵本にガスを吹き掛けてみんなで夢を実現した。
家に帰ると、ママは「作り方しらべてるうちにおなかいっぱいになって…。もーうごくのもいや!」な状態になっていた。会社から帰ったパパは「フランス料理できた?」と尋ねると、フランス料理の本の好きなページを見てと言われた。パパは「たしかに味はいいけどねえ…。どうもなんだかもうひとつ…」と不満げであった。
[S16657・A42038・069006:123]