瞬間リターンメダル[★★]

【道具解説】 ひみつ道具である『瞬間リターンメダル』は、AとBという二つが組み合わされた磁石であり、Aを身につけ、Bのメダルをある場所に置く。Aのボタンを押すと、瞬間的にBと合体することができる。

 

【使用目的】 久しぶりに一塁に出たのび太がリードを取っていなかったので、スネ夫の当たりでダブルプレーになってしまった。みんなから袋叩きになった話をドラえもんにすると、「瞬間リターンメダル」を出してくれた。

 

【使用結果】 のび太は「瞬間リターンメダル」があれば、盗塁王になれると思い、早速、ジャイアンに野球をやろうと電話を入れた。ジャイアンから、たったいま、おまえのおかげで負けたばかりじゃないかと、怒鳴られてしまった。

 

  ドラえもんからも「ものごとをかんたんに考えすぎる。じぶんがおっちょこちょいだってこと、わすれるな」と釘を刺された。

 

 ママから、「学校から帰ったら、すぐ勉強しなさいといったのに、遊んでばかり」と叱られた。のび太は練習のチャンスだと思い、「ほんとにぼくが勉強しているかどうか、時どきのぞいてほしい」と、ママに頼んでいる。

 

  のび太はバッジBを椅子の上に置き、寝転がってマンガを読み出した。ドアが「カチャ」となると、「パチ」とバッジAを押して、「パッ」と椅子に座って勉強をしている。何度も何度も成功に味を占めたのび太は、外から「パッ」と戻れる距離百メートルをドラえもんから聞き出した。

 

 のび太は外を歩いているジャイアンを「ポン」と蹴り、「なにしやがる。やい、のび太」と怒っているジャイアンに、二階から「なんのこと? ぼくはずっとここにいたよ」といって驚かせている。

 

  野球で、デッドボールに出たのび太は「スタ スタ」と塁を離れ、けん制されても「パッ」と戻っている。おもしろいので何回も繰り返していると、ジャイアンが「ガアン」と大きな当たりを打った。盗塁の楽しみがなくなったと走っていると、ジャイアンからホームへ突っ込めと怒鳴られてしまった。

 

 ホームのすぐ前でジャイアンと一緒にころんだはずみで、メダルのボタンを押してしまったので、二人とも一塁に戻ってダブルプレーになってしまった。

 

  頭にコブを三つ作って、のび太はドラえもんに、「またもやみんなにふくろだたき。ぼくはどうしたらいいんだろう」と泣いて訴えている。ドラえもんもマンガを読みながら「もう知らん」と腹を立てていた。

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