自動買い取り機[]

【道具解説】 ひみつ道具の『自動買い取り機』は、一度買った品物を入れるとお金が出てくる機械である。

 

【使用目的】 のび太はお使いのお金でオレンジジュースの缶を買ってしまった。ハッと気づいて、家に帰ると、ドラえもんが買いすぎたどら焼きを、「自動買い取り機」に入れて買い取ってもらっていた。のび太もこの缶を機械に入れて買い取ってもらえたので、買い物を終えることができた。

 

【使用結果】 のび太は何度も読んであきちゃった『エスパー君』を、「自動買い取り機」に入れて新しいマンガを買おうとしたら、たった十円しか出てこなかった。そこで、いらないマンガを「カシャ カシャ」入れて、なんとか三百六十円にして、新しいマンガを買うことができた。

 

 新しいマンガにカバーをつけ、つばもつけないで、ていねいに読んでこの機械に入れると、買った金額が出てきた。新しい本を全部読んじゃうとジャイアンやスネ夫に告げると、「みせろ!」と追いかけられ、ドブに「ボチャ」と落としてしまった。

 

  さらに、しずちゃんから借りた本も請求されたがこの機械に入れてしまったので、なんとかいいつくろってあとから返すことにした。

 

 買い戻すには、一時間以内に売った金額の十倍必要であった。しずちゃんの本はまだ新しくて、二百三十円出てきたので、二千三百円を払わなければいけなかった。ドブに落とした本はたったの一円であったので、ちり紙交換に出す古新聞や古雑誌を「ドン ドン」この機械に入れた。

 

  パパのエッチな本を入れると、なぜか、一万十三円も出てきたので、しずちゃんになんとか本を返すことができた。

 

 ドラえもんとのび太はテレビを見ながら「あんな本がどうして一万円以上で売れたのかしら…」と考えていた。かたわらでタバコを吹かしていたパパは腕を組んで、「へそくり一万円はさんでおいたあの雑誌はどこへいったのかしら…」と、頭をひねっていた。

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