タヌキさいふ[★★]

[初出誌] 『たぬきさいふ』、「小学三年生」197310月号、11頁、76コマ

[単行本]  『タヌキさいふ』、「てんとう虫コミックス ドラえもん未収録作品スペシャル第16巻」20041020日 初版第1刷発行、11頁、76コマ

[大全集] 『タヌキさいふ』、「藤子・F・不二雄大全集 ドラえもん 420091230日 初版第1刷発行、11頁、76コマ

 

【初出誌vs.大全集】

 「えーっ、ママが全部ぬいちゃった!?」が「ええっ、ママが全部ぬいちゃった!」に変更[205(8)]

 

 [梗概] のび太のパパが、白髪一本抜いたら十円のアルバイトをのび太に頼むと、のび太はそういうみみっちいアルバイトを断り、お金は大きくガバチョと稼がねばと言い放った。スネ夫の買ってきた組み立てレーシングカーを見て、のび太はドラえもんに強引にお金を作る道具を出してもらおうとした。

 

  すると、のび太から、ドラえもんがウソをつくと、ヒゲの先が震えるので、何かを隠していると問い詰められた。

 

 ドラえもんは渋々『たぬきさいふ』を取り出した。この財布にカキの葉を入れると、一枚千円に化けるというものである。のび太から「世界中のカキの葉っぱを集めて世界一の金持ちになろう」と言われたので、しずちゃんもジャイアンもスネ夫も猛然とカキの葉を集め出した。

 

  しずちゃんは道路掃除しながらカキの葉を六枚集め、のび太から千円もらった。この葉をタヌキさいふに入れると、六千円になった。それを見た、ジャイアンとスネ夫は怖いおじいさんに頭を殴られながら、柿の木を揺すって、葉を集め出した。

 

 しばらくすると、さっきの千円札は葉っぱに戻った。ドラえもんによれば、「タヌキさいふ」は未来の世界の子どもたちが銀行ごっこに使うもので、三十分したら元に戻るというものである。

[S0431E1602037310]