自信ヘルメット[★★]
[初出誌] 『自信ヘルメット』、「小学三年生」1973年6月号、7頁、51コマ
[単行本] 『自信ヘルメット』、「てんとう虫コミックススペシャル ドラえもんカラー作品集第5巻」2005年4月25日 初版第1刷発行、7頁、51コマ
[大全集] 『自信ヘルメット』、「藤子・F・不二雄大全集 ドラえもん 4」2009年12月30日 初版第1刷発行、7頁、51コマ
【初出誌vs.大全集】
「そうさ、うらやましがるな」が「そううらやましがるな」に変更[153(6)]
[梗概] のび太が通りを歩いていると、みんなから「ハハハ フフフ ホホホ クスクス」と笑われているような気がした。ドラえもんに相談すると、「きみのいちばん悪いのは自分はだめだと思い込んでることだ。自信を持て!! 自信を」と激励された。
しかし、のび太は「自信なんか持てるわけないや。ほんとにだめなんだもん」と背を向けて呟いた。すると、ドラえもんは『自信ヘルメット』を出してくれた。
このヘルメットを被ると、ドラえもんから「ひがみやのメソメソくん」と言われても、のび太は「いやあ、そんなにほめられるとてれるなあ」と反応している。
ジャイアンやスネ夫に「テストで0点とったんだってね」と言われても、「ワハハハ」と笑いながら「そうさ、うらやましがるな。きみたちもがんばれば、きっとぼくみたいになれるから」と答えている。
しずちゃんの家では、果物を写生しているしずちゃんの絵をのび太が直している。しずちゃんから「あんたは、クラスでも有名なへたくそなのよ」と言われても、「そう! ぼく、うまいんだ」と「ペタ ペタ」直して、絵を台無しにしている。
電話で呼ばれたドラえもんがのび太のヘルメットをはずすと、まわりの冷たい視線を気にしながら、のび太は「あれ、ぼくはなにをしてたのかな。はじをかいちゃったぞ」と猛反省した。
家に帰ると、ドラえもんからヘルメットを被って、宿題を終えたからよかったじゃないかと言われたが、「まるっきりでたらめでやり直さなくちゃ…」とのび太は冷や汗を垂らしながら後悔していた。
[S0427・D0515・037306]