念力目薬[★★]

[初出誌] 『ねん力めぐすり』、「小学三年生」19734月号、7頁、49コマ

[単行本]  『念力目薬』、「てんとう虫コミックススペシャル ドラえもんカラー作品集第5巻」2005425日 初版第1刷発行、7頁、49コマ

[大全集] 『念力目薬』、「藤子・F・不二雄大全集 ドラえもん 320091028日 初版第1刷発行、7頁、49コマ

 

【初出誌vs.大全集】

 「あってもかさない。ますますめんどうくさがり屋になるから」が「あっても貸さない!いくらでもめんどくさがり屋になるから」に変更[136(1)]

 「手品だ、ごまかしだっ」が「手品だ、ごまかしだ」に変更[139(1)]

 

 「よろこぶと思ってたのに、へんな子だ」が「よろこぶと思ってたのに、おかしな子だ」に変更[140(7)]

 

[梗概] のび太が寝ている時、いちいち起きあがるのが面倒だから、ジーッと見るだけで動くような道具はないかと、ドラえもんに尋ねると、「あってもかさない! めんどくさがり屋になるから」と一喝されてしまった。

 

 のび太は友だちの前で、例の調子で、念力によって、動かそうと思っただけで、なんでも動かすことができると宣言した。ドラえもんは最初断固として拒否していたが、途中で折れて、『ねん力目薬』を取り出している。

 

 のび太はこの目薬をさして、友だちの前で、手も使わずにバットでボールをトントンと打って見せた。すると、ジャイアンがその手品はごまかしであるから、おれを動かして見ろと言い出した。

 

  最初は、ジーと見てもピクリとも動かすことができなかった。目薬を「バシャ」とさして、目を開けると、ジャイアンもドラえもんもみんな空中に「バッ」と舞い上がってしまった。

 

 帰りも目を開けると、車もネコもおじいさんも皆空に舞い上がった。目を閉じて帰宅すると、パパがのび太の欲しがっていた本を買ってきてくれたが、目を開けることができず、パパから「よろこぶと思ったのにへんな子だ」と思われてしまった。

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