時空間取り替え機[★★]

【道具解説】 チョークで囲った空間を、ひみつ道具である『時空間取り替え機』のダイヤルで「カリ カリ」と時間調整すると、現在と過去の空間を取り替えることができる。

 

【使用目的】 のび太は裏山で珍しいトンボを追っているうちに、買い物かごをどこかへ失くしてしまった。泣きながらドラえもんに相談すると、「時空間取り替え機」を出してくれた。

 

【使用結果】 買い物かごを落としたところを「チョーク」で囲い、「時空間取り替え機」の時間を二十分前に「カリ カリ」回すとなくした買い物かごが目の前に現れた。のび太がこの機械の「ダイヤル」を回し過ぎるほど「グル グル」回すと、目の前が海になり、「ゴボ ゴボ」と恐竜の首長竜が出てきた。

 

 家に帰ると、パパとのび郎おじさんが悲しい柿の木の思い出話を語っていた。庭の柿の木にドッサリ甘い柿がなったので、パパが友だちに「えんりょせず腹いっぱいくえよ」と許可すると、アッという間に柿がなくなってしまった。のび郎おじさんは胸がつぶれるほど悲しい思いをしたと、未だにパパに愚痴っていた。

 

 ドラえもんとのび太はその話を聞き、悲劇の日にタイムマシンで行くことにした。すると、のび郎おじさんはママから「どんなにお水をあげても、来年まで実はならないのよ」と言われていたが、「なるもん! 一生けんめいやればなんでもできるって。幼稚園の先生がいったもん」と強く主張していた。

 

  ドラえもんはチョークと「時空間とりかえ機」を使って、一日前のカキの木に戻すことに成功した。

 

 気になって眠れなかったパパが庭にでると、カキの木に「ドッサリ」カキの実がなっていたので、ねむいのび郎おじさんにこの光景を見せて、二人で大喜びしていた。

 

ドラえもんとのび太が家に戻ると、のび郎おじさんは「いやあ、あれはふしぎなできごとだった。ほんとに! 枝ばかりだった木に、カキの実がビッシリ!」、パパも「あの時はうれしかったなあ」と、楽しげに過去の思い出話を語り合っていた。

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