行かない旅行の記念写真[★]
[初出誌] 『インスタント旅行カメラ』、「小学三年生」1972年9月号、7頁、43コマ
[単行本] 『行かない旅行の記念写真』、「てんとう虫コミックス ドラえもん第7巻」1975年5月25日 初版第1刷発行、7頁、43コマ
[大全集] 『行かない旅行の記念写真』、「藤子・F・不二雄大全集 ドラえもん 3」2009年10月28日 初版第1刷発行、7頁、43コマ
【初出誌vs.大全集】
タイトル『インスタント旅行カメラ』が『行かない旅行の記念写真』に変更
「発車しまーす」が「はっしゃしまあす」に変更[267(3)]
「おーいのび太、写しんはまだか?」が「おういのび太、写真はまだか」に変更[268(2)]
[梗概] スネ夫が毎日ハワイの写真を見せて自慢するので、のび太は「ハワイぐらいでいばるなっ! ぼくなんか、世界一しゅうしてきたんだから」と言ってしまった。スネ夫が見せともらおうなとみんなに呼びかたので、ジャイアンもすぐ持ってこいと命令し出した。
ドラえもんに写真取りのために世界一周旅行に連れてってと頼んでも、「タケコプター」の場合、三カ月もかかると言われてしまった。今すぐと言い張ると、ドラえもんは長いこと使っていなかったひみつ道具『電車ごっこ』を出してくれた。
行き先を「ニューヨーク」と書いてドアを開けると。そこはお風呂屋さんであった。お風呂に入ることは「ニューヨク」というけれでも、明らかな勘違いであり、この道具は故障していることが明らかになった。故障を直すのに一カ月もかかると説明していると、家の外でスネ夫たちが写真はまだかと騒ぎだした。
スネ夫が「みろ、やっぱりうそだ」と言うので、ドラえもんは窓から顔を出し、「あまりしゃしんがたくさんあるので、いませいりしているところだぞ」と怒鳴ってしまった。
ドラえもんはひみつ道具『インスタント旅行カメラ』を出し、一方のレンズでオランダの風車を写し、もう一方のレンズでのび太を写して、合成した写真を取り出した。こうして、のび太はパリやロンドンや南極でも撮影した写真をみんなに見せびらかすことができた。
みんなが驚いて写真を見ていると、しずちゃんが月の上で、アポロ宇宙船と一緒に写っているのび太の写真を発見したので、ウソがばれてしまった。
[S0330・A0706・037209]