スケスケ望遠鏡[★★]

[初出誌] 『ふしぎなぼう遠きょう』、「小学三年生」19716月号、7頁、49コマ

[単行本]  『スケスケ望遠鏡』、「てんとう虫コミックス ドラえもん第4巻」1974111日 初版第1刷発行、7頁、52コマ

[大全集] 『スケスケ望遠鏡』、「藤子・F・不二雄大全集 ドラえもん 22009830日 初版第1刷発行、7頁、52コマ

 

【初出誌vs.大全集】

 タイトル『ふしぎなぼう遠きょう』が『スケスケ望遠鏡』に変更

 「なにをぐずぐずしてんだ」、「すぐ使いたいのに」、「イラ イラ」コマ挿入[160(1)]

 「ぼんやりしてないで、さがさなきゃだめだよ」コマ挿入[160(5)]

 

「いったい何がなくなったの?」コマ挿入[160(6)]

「いいや、おくさんだれが聞いてもだんなのいうことが正しい!!」が「おくさん、だれが聞いても、だんなのいうことが正しい!」に変更[164(6)]

 

 [梗概] のび太のパパは今すぐ万年筆を使いたかったので、二階ののび太に何度も、まだ見つからないかと詰問している。のび太は探しても無駄であることを知っていたので、二階でぼんやりしていた。

 

  なぜならば、のび太はこっそり万年筆を持ちだして、スネ夫の家に忘れてきたことがはっきりしていたからである。しかし、スネ夫に何度頼んでも、めんどくさがって探してくれなかった。

 

 ドラえもんはひみつ道具『スケスケ望遠鏡』を取り出して、スネ夫の家にある万年筆を探そうと言い出した。このひみつ道具のネジを調整すると、どんどん透き通って先が見えるすぐれものである。のび太が「カリッ」とネジを回すと、小池さんがヤカンを横において、ラーメンをひとりで食べていた。

 

  さらに、先に進むと、大学生が横になってマンガを読んでいたが、居眠りをしており、のび太は電話で、「いいかげんに、次のページをめくったらどうです!」と催促している。

 

 ドラえもんが代わって、ネジを回すと、太った奥さんとやせた旦那が夫婦喧嘩をしていた。ドラえもんも電話で、「おくさん、だれが聞いても、だんなのいうことが正しい!」とお節介な抗議をしている。

 

  ドラえもんが次にネジを回すと、アッと声を上げることになった。しずちゃんが湯船に入っているシーンが目に飛び込んできた。のび太から「なんだい見せろよ」と言われたが、ドラえもんは断固「だめ」と拒絶している。

 

パパから万年筆はまだかと怒鳴られたので、ドラえもんが真剣に探すと、タンスの後ろに落ちていることがわかった。スネ夫の家に行って、万年筆の話をしても、相変わらず、「うちにはないってば!! くどいな」の一点張りであった。

 

スネ夫のママが財布を探していたので、ドラえもんは財布も万年筆と一緒にタンスの後ろに落ちていると教えた。すると、財布も万年筆も見つかり、スネ夫のママから「きみが悪いざんす」と言われることになった。

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