人の身になるタチバガン[★★]
[初出誌] 『タチバガン』、「小学二年生」1986年4月号、8頁、55コマ
[単行本] 『人の身になるタチバガン』、「てんとう虫コミックス ドラえもん第44巻」1993年5月25日 初版第1刷発行、8頁、55コマ
[大全集] 『人の身になるタチバガン』、「藤子・F・不二雄大全集 ドラえもん 16」2011年11月30日 初版第1刷発行、8頁、55コマ
【初出誌vs.大全集】
タイトル『タチバガン』が『人の身になるタチバガン』に変更
「はあ!!」が「はあい」に変更[485(5)]
[梗概] のび太はジャイアンとスネ夫にカバンを奪われ、猛犬のいる庭にカバンを投げ捨てられたが、満身創痍になりながらもカバンを拾って泣きながら帰宅している。ドラえもんはあのふたりのいじめっ子にもこまったもんだといいながら、ひみつ道具『タチバガン』を取り出している。
このガンを使うと、自分の立場と相手の立場を逆転させることができる。たとえば、のび太が階段を「ゴロ ゴロ ドシン」と落下し、このガンの引き金を「カチ」と引くと、「イテテ・・」と階段を落ちたのはドラえもんとなる。
ママに買い物を頼まれ、先生に往来でお説教を受けそうになると、のび太はこのガンを使っている。ジャイアンとスネ夫を探すため、のび太は電柱の上で工事している人と入れかわっている。
のび太がジャイアンに押されてドブに落ち、「アハハアハハ」と大笑いされると、このガンを使い、猛犬をけしかけて、「ガウ ガウ」と吠えながら、ジャイアンとスネ夫を追い回させている。
ジャイアンとスネ夫に「あ・の・や・ろ!! まてーつ」と追いかけられ、土管の中に隠れると、ジャイアンがスネ夫に「こっちからおいだすからまちかまえてぶんなぐれ!」と指示を出している。
土管の中でこのガンを「カチ」と使ったので、ドカンの出口で「ガン」とスネ夫に足蹴りされたのはジャイアンの方であった。ジャイアンがスネ夫を殴っているシーンを見て、のび太は「これで気がすんだよ」とドラえもんに語っている。
[S1659・A4401・028604]