しん気ろうそく立て[★★]

[初出誌] 『しん気ろうそく立て』、「小学二年生」19847月号、7頁、46コマ

[単行本]  『しん気ろうそく立て』、「てんとう虫コミックス ドラえもんプラス第1巻」2005825日 初版第1刷発行、7頁、46コマ

[大全集] 『しん気ろうそく立て』、「藤子・F・不二雄大全集 ドラえもん 152011927日 初版第1刷発行、7頁、46コマ

 

【初出誌vs.大全集】

 「ワーッ南極だ」が「わあっ、南極だ」に変更[554(2)]

 「あーあ、こんなにたべちらかして」が「あああ、こんなに食べちらかして」に変更[556(6)]

 

 [梗概] みんなは暑くて海へ泳ぎに行きたかったが、子どもだけで行くことを許されないので、のび太の『どこでもドア』で行くことに決めた。のび太はOKしたが、弱みにつけ込んでみんなに「のび太くんありがとう」と言わせ、その上、おやつまでみんなに催促して別れている。

 

 家では、南極へ行って涼んでいたドラえもんが「どこでもドア」の故障のため、「バリバリ」とドアを破って何とか帰ってきた。ドアが使えなくなったので、のび太は泣いて代わりにひみつ道具である『しん気ろうそく立て』を出してもらった。

 

  雨戸を閉め、暗い部屋で、この道具のロウソクにあかりをつけて、握りしめ、南極の景色を思い出すと、部屋も明るくなり、部屋の中だけであるが、南極が現れ、ペンギンさえ見ることができた。

 

 のび太がこの道具を握って、海の景色を出そうとしているところへ、しずちゃんやジャイアンたちがやってきた。海が現れると、みんな泳ぎだしたが、狭い部屋の中の海のため、「ゴツ ゴツン ゴツン」とぶつかってばかりいた。

 

 狭くて危ない海のため、泳ぎをやめて、スイカ割りをすることになった。目隠しされたジャイアンが襖のほうへ行ったので、のび太はスイカを頭の上に持ち上げて、「パカ」と割らせている。

 

  ロウソクの火が消えると、部屋の中には、缶やスイカの皮が散乱していた。畳も濡れていたので、のび太は「だれだっ、海の中でおしっこしたのは」と叫んでいた。

[S1569B0113028407]