ホログラ機[★★]
[初出誌] 『ホログラ機』、「小学一年生」1984年5月号、7頁、49コマ
[単行本] 『ホログラ機』、「てんとう虫コミックス ドラえもんプラス第3巻」2005年8月25日 初版第1刷発行、7頁、49コマ
[大全集] 『ホログラ機』、「藤子・F・不二雄大全集 ドラえもん 15」2011年9月27日 初版第1刷発行、7頁、49コマ
【初出誌vs.大全集】
変更なし
[梗概] ジャイアンとスネ夫に土管のある広場で「ボコ ボコ」と殴られ、のび太が逃げると家まで追っ掛けられた。二人をやっつける道具を出してと頼むと、ドラえもんから「ばかにされないよう、もっときちんとするとか、いじめられないようからだをきたえるとか…」と注意された。
のび太が今そんなこと言われてもと泣き崩れたので、ドラえもんは渋々『ホログラ機』を出した。この機械の光をしばらく全身に当てると、目に見えてもさわれない、マボロシになれるひみつ道具である。
この光を全身に五分間当てられたのび太はドアをスウと抜け、閉じた襖から半分体を出して、ママの肩をたたきながら「遊んでくるね」と告げている。ママには、何が何だか分からず、全くチンプンカンプンであった。
ジャイアンに殴られても、マボロシのため全然痛みもなく、さらに、コンクリートの塀を楽々通り抜けることができ、ジャイアンを自由自在に翻弄することができた。この機械で、ドラえもんがのび太を元に戻そうとしたが、うまくいかなかった。
のび太はマボロシになって、出木杉の宿題の答えを見たり、お風呂に入っているしずちゃんをのぞいたり、次から次へと友だちにいたずらをしていた。家に帰ると、ドラえもんがポテトチップスを食べていたので、自分も食べようとしたが、マボロシのため、つかんだり、食べたりすることができなかった。
「もとにもどして~」と懇願すると、ドラえもんは「ずっとそのままいるといったでしょ」と冷たく言い放っている。
[S1567・B0315・028405]