ハメルンチャルメラ[★★]

[初出誌] 『ハルメンチャルメラ』、「小学二年生」19844月号、8頁、53コマ

[単行本]  『ハルメンチャルメラ』、「てんとう虫コミックス ドラえもん第41巻」1990825日 初版第1刷発行、8頁、53コマ

[大全集] 『ハルメンチャルメラ』、「藤子・F・不二雄大全集 ドラえもん 152011927日 初版第1刷発行、8頁、53コマ

 

【初出誌vs.大全集】

 変更なし

 

 [梗概] ネズミが現れたので、ドラえもんは「ギャー」と悲鳴を上げ、爆弾、ピストル、マシンガン、剣、ミサイルを振りかざしながら、「うぬ、おのれ。この家もろともぶっとばしてやる!!」と喚き散らしている。そして、ひみつ道具『ハメルンチャルメラ』をネズミに向けて吹いてほしいと、のび太に頼んでいる。

 

 チャルメラを「ひゃらり~」と吹くと、ネズミが「チョロ」と現れ、「ヒャラリ~ ヒャラリラリ~ ピーヒョロロ パピ~」と吹き続けると、どっかへ行っちゃった。のび太が「いちゃったよ」と伝えると、天井にへばりついて避難していたドラえもんが「ドサ」と落下してきた。ネズミは山の中へ逃げ、二度と帰って来ることができなかった。

 

 この笛を吹くと、ゴキブリでも、落ち葉でも、物置でいらなくなったものでも、「ヒャラリラリ~」と吹いて、山へおくることができた。のび太は「みんなもかたづけたいものがあったら十円でひきうける」商売を始め出した。

 

  ドラえもんは「そんなことに使っちゃでめっ」と強硬に反対していたが、「町がきれいになるんだよ」と力説すると、「もうしらん」とどこかへ行ってしまった。のび太は「ドラえもんはいいやつなんだけど、おこりっぽいところをなおさなくちゃね」と忠告している。

 

 みんなのいらなくなったものを処分するため、のび太はず~っと笛を吹き続けてへとへとに疲れていたが、六百二十円の収入を得ることができた。近所の男の子がのび太の横にあった笛を取り上げて、「ヒャラ~」と吹いたのでのび太は山へ行くことになってしまった。

 

 夜になっても帰ってこないので、ドラえもんが玄関に出ると、笛が横たわっておいてあった。「タイムテレビ」で調べると、のび太は子どもの吹いた笛で山に行ったことがわかった。

 

  山に探しに行くと、「だれか助けて~。どうしても山をおりらられないんだよ」とのび太が泣いていたので、ドラえもんが笛を逆さまに吹けば帰ることができるので、吹くと、「ゾロ ゾロ」と「みんないっしょに帰ってきちゃうんだよね」となった。

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