いすかいりょう機[★★]

[初出誌] 『いすかいりょう機』、「小学二年生」19843月号、8頁、51コマ

[大全集] 『いすかいりょう機』、「藤子・F・不二雄大全集 ドラえもん 152011927日 初版第1刷発行、8頁、51コマ

 

【初出誌vs.大全集】

 「おなかペコペコでしにそうだもの」が「おなかペコペコで死にそうだあ」に変更[174(6)]

 

 [梗概] のび太は「きょうこそキチンと宿題をやる! おわるまではいすから立たない」と宣言して、勉強を始めた。しばらくすると、「いすがかたくておしりがいたくなるんだよ」と言いながら、勉強をギブアップしてしまった。

 

ドラえもんがひみつ道具『いすかいりょう機』を出したので、のび太がその機械のマイクで「やわらかくなれ」といすに命令すると、フワフワして雲に乗っているような感じで、気持ちよく勉強ができた。しかし、のび太は気持ちがよすぎたため、「スヤ…」と眠り出した。

 

 怒ったドラえもんは「宿題おわるまではなすな!」とこの機械に命令して、のび太を再度いすに座らせた。おやつになっても席を離れることができないが、いすに「おやつをだせ」と命令すると、ケーキが出てきた。

 

  しばらくすると、トイレに行きたくなったが、ベルトをはずすことはできなかったので、「自動いすになれ」と言って、トイレに行くことができた。

 

 自動いすになったので、勉強をほったらかしにして、外へ遊びに行くと、ジャイアンたちにつかまったが、いすに「やっつけろ」と命令すると、ガスで二人をやっつけることができた。その後、ヘリコプターになって空中を飛び、のんびり昼寝をし、家に戻ると、宿題がひとつもできていないのに気づいた。

 

 ドラえもんからいすを改良するしかないと言われ、改良することにした。改良したいすにはボクシングのグローブが付いていた。ドラえもんが「よそ見したり、手を止めたり、答えをまちがえたりしたらなぐれ」と命令すると、グローブは一向に勉強しないのび太の頭を「ボカ ボカ」殴り出した。

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