十円なんでもストア[★★]
[初出誌] 『10円なんでもストア』、「小学二年生」1983年1月号、8頁、51コマ
[単行本] 『十円なんでもストア』、「てんとう虫コミックス ドラえもん第44巻」1993年5月25日 初版第1刷発行、7頁、51コマ
[大全集] 『十円なんでもストア』、「藤子・F・不二雄大全集 ドラえもん 14」2011年6月29日 初版第1刷発行、7頁、51コマ
【初出誌vs.大全集】
「かせっ」が「貸せ」に変更[170(2)]
[梗概] のび太が「きょうは、小学四年生に発売日なんだ」と喜び勇んで、買いに出かけると本屋さんは休みであり、ガックリして帰ってきた。ドラえもんから「一日ぐらいがまんできない」のと説教された。ドラえもんのおなかが「グー」となったので、どら焼きを買いに行くと、おかしやさんが休みだった。
のび太に「一日ぐらいがまんしな」と言われたが、「がまんできないっ!」と叫んで、ひみつ道具『十円でなんでもかえるストアーとかんばん』を出している。
ドラえもんが「おかしや」というかんばんを書いて、十円を入れると、「カチ コロン」とどら焼きが出てきた。「かんばんを書きなおせば、どんなお店にでもできる。ただし、いちまいのかんばんで買えるのはひとつだけという制約があった。
のび太は「ほんや」と書いて「小学四年生」、パパは「タバコ屋」と書いて「タバコ」を、ママは「すきやきをしようとしたらお肉やさんが休み」だというので、「お肉やさん」と書くと、休みでも肉を手に入れることができた。
しずちゃんに見せようとしたら、パパと映画を見に行くので、のび太は「えいがかん」と書いて、「おもしろいおもしろい」と見ていたら、しずちゃんが満員で入れなかったので、再度その映画を見ることになった。
映画がおわったら、喫茶店へ入ろうということになり、食べたい物、飲みたい物、なんでも十円で出てくるよと話していると、ジャイアンとスネ夫が「かせ」と追い掛けてきた。
あといちまいしかなかったので、「こうばん」と書き、おまわりさんに「人の物横どりしちゃいけないよ」と注意してもらった。のび太は「十円ででてくるおまわりさんなんて初めて」としずちゃんに語っている。
[S1422・A4404・028301]