スネ夫のおしりがゆくえ不明[★★]

[初出誌] 『だるまおとし』、「小学二年生」19829月号、8頁、47コマ

[単行本]  『スネ夫のおしりがゆくえ不明』、「てんとう虫コミックス ドラえもん第32巻」1985125日 初版第1刷発行、8頁、55コマ

[大全集] 『スネ夫のおしりがゆくえ不明』、「藤子・F・不二雄大全集 ドラえもん 142011629日 初版第1刷発行、8頁、55コマ

 

【初出誌vs.単行本大全集】

 タイトル『だるまおとし』が『スネ夫のおしりがゆくえ不明』に変更

 「そのままのほうがかわいいんじゃない?」、「じょうだんじゃない!!」コマ挿入[137(1)]

「カポ」コマ挿入[137(2)]

 

「文字なし」コマ挿入[137(5)]

「コロ コロ」コマ挿入[138(4)]

「犬がくわえてうら山へもってったわよ」が「子どもがころがして遊んでたわ」に変更[138(8)]

 

「人のおしりで遊ぶな!!」コマ挿入[139(1)]

「イヌがくわえて裏山へ持ってっちゃった」コマ挿入[139(2)]

「ギャン」コマ挿入[139(6)]

 

「イデデイデデ、かみついた!!」挿入[139(7)]

「裏山のどこにいるかをつきとめよう」コマ挿入[140(1)]

 

 [梗概] スネ夫は自分の唯一の欠点を身長の低さであると、いつも嘆いていた。しずちゃんに木にひかかったボールを取ってほしいと頼まれたが、取れなくて、「もっと背の高い人にたのめばいいだろう」と腹を立てていた。

 

  その光景を見て、ドラえもんはひみつ道具『だるまおとしハンマー』を取り出し、ダルマ落としの要領で、木を「コン コン」とはじき、木を低くして、しずちゃんにボールを取らせている。もとの場所へあてがえば、ちゃんとくっつくものである。

 

 このおもしろい道具に感心したスネ夫は借りて、最初、ドラえもんのお腹を「ポコン」とはじいて、お腹を「コロ コロ」と転がらせている。

 

  二番目に、スネ夫はジャイアンを「ポコ ポコ」はじいたので、チビにして、「二度とぼくをいじめないと約束するか」と命令している。ジャイアンは両手をついで、涙を流して「する する」と答えるので、元の状態に戻してもらうことができた。

 

 スネ夫は「これからはぼくの子分になっていうことをきくんだぞ」と命令しながら、この道具をジャイアンに手渡すと、ジャイアンは思いきって、スネ夫のお尻を「ポコ」とはじいた。「コロ コロ」と転がっていったお尻はどこかへ行方不明になってしまった。

 

  しずちゃんが「子どもがころがして遊んでたわ」と教えてくれたので、その子を探すと、「犬がくわえてうら山へもってってちゃった」という話であった。

 

 うら山で探していたら、突然、スネ夫が「ギャハ ハハハ」と笑い出した。犬がどうもお尻をなめ回しているようであった。しばらくすると、「ギャン イデデイデデかみついた!!」と大騒ぎしだした。犬がハムなんかとまちがえて、食べようとしている様子であった。

 

 どうしても見つからないので、ジャイアンとスネ夫はドラえもんに相談することにした。すると、ドラえもんはひみつ道具『音楽いも』を食べて、メロディーガスを出すように指示した。

 

  スネ夫はそのイモを「モグ モグ パク パク」と食べると、遠くの方で「プ プ プ プ」という音が聞こえてきたので、行ってみると、野良犬のクロとスネ夫のお尻を発見することができた。

 

 お尻をもとに戻しても、スネ夫はしばらく、「プップップ ハトプップ」とオナラを連発するので、ジャイアンは「ガスがおさまるまで近よるなっ」と怒鳴っている。ほかの者は鼻を押さえながら、懸命に逃げ回っていた。

[S1418A3211028209]