代用シール[★★]

[初出誌] 『代用シール』、「小学一年生」19823月号、8頁、54コマ

[単行本]  『代用シール』、「てんとう虫コミックス ドラえもんプラス第1巻」2005425日 初版第1刷発行、8頁、54コマ

[大全集] 『代用シール』、「藤子・F・不二雄大全集 ドラえもん 132011430日 初版第1刷発行、8頁、54コマ

 

【初出誌vs.大全集】

 変更なし

 

 [梗概] のび太はスネ夫から借りたマンガをなくしてしまった。スネ夫は「はやくかえせよー」、ジャイアンは「おれ、まんだよんでいないんだぞ!」と玄関前まで取りに来ていた。

 

  ドラえもんに相談すると、ひみつ道具である『代用シール』を出してくれたので、このシールに「スネ夫のマンガ」と書いて、電話帳に貼り付けた。スネ夫もジャイアンも貸したマンガ本であると確認して、喜んで帰っていった。

 

 ママから今日のテストを見せなさいと言われたので、広告のチラシにシールを貼って渡すと、0点でなく、安い点ねと告げられた。ドラえもんはのび太がいたずらをし出したので、返せと怒鳴ると、ポストと書いたシールをペタリと貼られ、街角でポストになってしまった。

 

 しずちゃんが遠い隣町の山田さんにお使い行こうとしていたので、山田さんというシールを近くの川田さんの門柱に貼り付けた。すると、しずちゃんはお使いの風呂敷包みを川田さんの奥さんに手渡し、受け取ってもらうことができた。

 

 ジャイアンがちっとも面白くないといって読んでいると、シールがはがれ、電話帳であることがばれてしまった。さらに、ドラえもんのシールも、川田さんのシールも、「ヒラリ」とはがれてしまったので大騒ぎになった。追い掛けられたのび太はのび太というシールをポストに貼って逃げている。

 

 ポストの前で、ドラえもんはみんなにこれくらいで許してやって欲しいと頼み、ポストを家に持って帰った。のび太が夕方家に帰って、ガラス窓の外から家の中を覗き込んだ。すると、椅子に置かれたポストに対して、ママは「どうしたの、ちっとも食べないで」、パパは「真っ赤な顔をして熱でもあるのか」と心配していた。

[S1324B0104028203]