コンチュウ飛行機[★★]

【道具解説】 ひみつ道具である『コンチュウ飛行機(109)は自家用機の代わりになる。乗り込みようタラップに立ち、お好みの昆虫がきたらボタンを押して、格納庫に誘い込む。人が乗り込み口から「スポ」とガリバーユニットに入ると、昆虫に乗れる大きさになり、『操虫かん(109)を昆虫に取り付けると、自由自在に空を飛ぶことができるようになる。

 

【使用目的】 スネ夫のパパのアメリカのお友だちは自家用の飛行機を持っているので、スネ夫の家でも自家用機を買うかどうか、検討しているといった自慢話をみんなに語った。ドラえもんにこの話をすると、「コンチュウ飛行機」を出してくれた。

 

【使用結果】 ドラえもんとのび太は昆虫のたくさんいる学校の裏山へ行って、「コンチュウ飛行機」を出し、目の前を飛んでいたトンボを「格納庫」に「スウ」と誘い込み、のび太はコンチュウ飛行機の「のりこみ口」から「スポ」と入り、「ガリバーユニット」で昆虫に乗れるように体を小さくした。

 

  そして、すばやく「操虫かん」をトンボに取り付け、外に飛び出した。最初は、「キャー、速い。目がまわる」と叫んでいたが、慣れると「タケコプター」なんかよりよっぽどおもしろい乗り物になった。

 

 ドラえもんとのび太がトンボに乗って空を飛んでいると、ドカンのある広場でジャイアンとスネ夫がいるので、空から「自家用機って楽しいねえ」と呼びかけた。ふたりは気づくと追いかけてきて、いいないいなとうらやましがった。しずちゃんが歩いていたので、飛び下りると元通りになり、しずちゃんにはきれいなアゲハチョウに乗ってもらうことになった。

 

 三人でかくれんぼをしていると、しずちゃんがクモの巣につかまって、「キャーッ」と叫んだので、ドラえもんは飛び下りてしずちゃんを助け出している。一方、のび太はジャイアンの虫取りあみにつかまって、昆虫飛行機への乗り方を教えている。

 

 ジャイアンが格納庫のボタンを「ポン」と押すと、ハエが「スウ」と入って、ジャイアンは不満であったが、ハエの自家用飛行機で「ブウン」とわが家をめざした。

 

  家に帰ると、かあちゃんがひとりでスイカを食べていたので、「かあちゃんひとりでスイカたべてずるい。おれにもくれよう」と、「ブン ブン」飛び回ったので、かあちゃんにはえたたきで「ペチン」とつかまってしまった。

 

  ジャイアンは「操虫かん」を左手に持って、右足をあげ、舌を出して、完全なグロッキー状態で、かあちゃんの前に横たわっていた。

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