ゴルゴンの首[★★★]

【道具解説】 ひみつ道具である『ゴルゴンの首』はとても恐ろしい機械である。ゴルゴンの「目から出る光線は、生物の筋肉をこわばらせて石のようにしてしまう」ものである。へびみたいなかみの毛を「カチ」と引っ張れば、元通りになる。

 

【使用目的】 のび太はいつも学校で廊下に立たされているので、立たされても疲れない機械はないかと、ドラえもんに尋ねている。すると、ドラえもんは恐ろしい機械だと言いながら、「ゴルゴンの首」を出している。

 

【使用結果】 恐ろしい「ゴルゴンの首」の箱ブタを開けて、足に向けると、「ウオ~ン」の声とともに、のび太の足は石のようになってしまった。石のように固くなった足により、のび太は「これなら何日立たされてもへいきだ」と思った。


 次の日もいつものように廊下に立たされたが、「ゴルゴンの首」を使ったので、立たされることが全く苦にならなかった。愉快であるので、「アハアハアハ」と笑っていると、いつもより長く立たされることになった。

 

  のび太は「タケコプター」で帰宅中に学校の裏山で、「ゴルゴン」を箱から落としてしまった。「ゴルゴン」はカメぐらいの速さで這い回ることができるので、帰宅後、ドラえもんと一緒に学校の裏山に探しに出掛けた。

 

 帰宅中の学校の先生はすでに石になっていた。しばらくすると、探していたドラえもんも「ウオ~ン ドサ」と石のようになってしまった。のび太が近くにいたジャイアンたちに助けを求めた。すると、ジャイアンはいい作戦があるといって、二人(スネ夫とのび太)を引き連れて学校の裏山に向かった。

 

  その作戦とは、ジャイアンが木箱を持って木に登り、二人がおとりとなって誘い出した「ゴルゴン」に木箱を被せて、捕獲するというものであった。


 突然逃げ出したスネ夫は「ウオ~ン カチン」と「ゴルゴン」の犠牲になってしまった。腰を抜かして、「ズル ズル」逃げるのび太を見て、狼狽した木の上のジャイアンも木箱を「ガタン」と地面に落としてしまった。

 

  「ゴルゴン」がジャイアンを見詰めて「ウオ~ン」と叫ぶと、木の上のジャイアンは石のようになってしまい、「ドサ」と落ちた先が「ゴルゴン」の頭の真上であった。

 

落下のショックで、地面にめりこんだ「ゴルゴン」は完全にグロッキーになってしまった。翌日、ドラえもんやジャイアンたちは「のび太がひとりで。どうやってつかまえたのか。じつにふしぎだ」と盛んに頭をひねっていた。

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