コベアベ[★★]
【道具解説】 ひみつ道具である『コベアベ』から「出る音波で神経の働きをかえて、頭で考えてることと、あべこべのことをやらせる」
【使用目的】 「コベアベ」の使用はママからの長くて厳しいお説教を、全く逆の短くていい話に逆転するためである。
【使用結果】 ママが「コベアベ」の音を聞くと、のび太の頭をなぜなぜし、「よくかあさんのいうこときかなかったわね。おそうじなんかいいから、早く遊びに行ってらっしゃい」となる。ドラえもんがタオルを持ってお風呂に入ってきれいになるんだという時、のび太がこの笛を吹くと、ドブに「ドブン」と飛び込んで、全く逆になった。
ジャイアンが「買ったばかりのバットの、なぐりぐあいをためさせろ」とスネ夫に要求した時、この笛の音を聞くと、ジャイアンは「このバットおまえにやるよ。おれをなぐってくれ」となった。
しずちゃんの家にこの笛を見せに行くと、強盗がしずちゃんとママを荒縄で縛り上げ、出刃包丁で脅していた。のび太がこの笛を「ペ~」と吹くと、強盗がのび太にお茶を出し、強奪した自分のお金も差し出した。
のび太のつばが詰まって笛が吹けなくなると、強盗は出刃包丁を振りあげてのび太を襲ってきた。笛の音が再開すると、強盗は交番に自首して、お巡りさんに「おれを捕まえてください」と頼んでいる。
のび太が家を出る前、ドラえもんは笛によって部屋を強制的に掃除させられていた。そのため、のび太が家に帰ると、見違えるほどきれいになっている部屋を見たママがおやつをうんとあげましょうといって、蒸かしまんじゅうを六個持ってきてくれた。
ドラえもんが復讐のため、笛を吹くと、ママは「よくもかあさんのいうことをきいたわね」と言いながら、のび太のほっぺを「ピシャ ピシャ」殴り、まんじゅうをママ自ら「ムシャ ムシャ」と食べ出した。
[S02246・A01059・047204:249]