コーモン錠[★★]

【道具解説】 ひみつ道具である『コーモン錠』を飲んで、自らの名前を名乗るとすべての人が恐れ入ってしまう。

 

【使用目的】 今まで百人殺したといばっている凄い形相のオヤジから、のび太たちは毎日税金を二十円ずつ脅し取られていた。ママの財布を持ち出すところをドラえもんに見つかり、事情を聞いてドラえもんは激怒して、「コーモン錠」を取り出している。

 

【使用結果】 のび太が大変苦い「コーモン錠」を飲むと、ママが「さいふをもちだして、ほったらかしにしたのはだれ!?」と怒鳴るので、「の、のび太です」と名乗ると、ママは「ガアン」となって、「のびたさま!?」と叫んで、畳に正座し、「恐れ入りました」と頭を下げていた。

 

 ジャイアンとスネ夫が税金を二十円取られ、ムカムカしているところへ、のび太がにこやかに現れたので、しゃくにさわってぶん殴られそうになった。しかし、「やつあたりはやめな。ぼくはのび太だ」と名乗ると、二人は道路に座って「ハハーッ」と頭を下げることになった。

 

 怖いおじさんが十円持ってきたかと催促するので、のび太が「べー」しながら、のび太と名乗ると、恐れ入りますと頭を下げ、「この町からでていけ!」と命ずると、「はいっ、行きます」と走り去っている。おかしいので、もう一度、「ころしてやる」と脅すと、再度名前を言われて、「ウヘヘーッ」となっている。

 

 名前を聞くとダメになるので、耳にわたをつめて、「ガオ」と脅すと、のび太は「わあ~ のび太、のび太、のび太」と連呼して逃げ出してしまった。それを見ていたおまわりさんが、のび太の前で手をついて、恐れ入りましたと頭を下げていた。そのため、怖いおじさんは物陰から、なんか不思議そうにこの光景を見ることになった。

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