高層マンション化エレベーター[]

【道具解説】 ひみつ道具である『高層マンション化エレベーター』を家にセットし、エレベーターの三十階のボタンを「カチ」と押すと、家は空中三十階の高さに留まる。

 

【使用目的】 のび太のお友だちが駅前にある十五階建てのメゾン・バベルトップ・マンションに引っ越してきた。うらやましくなったので、ドラえもんに相談すると、「高層マンション化エレベーター」を出してくれた。

 

【使用結果】 「高層マンション化エレベーター」をつけ、「カチ 三十階へ!」とボタンを押すと、「ゴトン スウ」と家が空にのぼっていき、三十階の高さで止まった。「昼なら、あのへんに富士山が見えてるはずだよ。ずっとこんなとこにくらしてると、心も広くなりそうだね」といった会話が続いた。

 

 玄関だけは、地上とつながっているので、真夜中におとなりの主人がまちがえて、「ドン ドン ドン」と玄関を叩くこともあった。エレベーターのボタンを押すと、家がゆっくり回転し、超高層展望台になった。二階で「ガタゴトゴト」と音がするので、行ってみるとドロボーが物色しており、ドラえもんの姿を見ると、窓から「ワー!!」と飛び下りたが、ドラえもんにパラシュートをつけてもらって無事であった。

 

 窓から隠しておいたテストの答案が飛び散り、見つかるだけは拾い集めたがあとはあきらめろとなった。ふたりで騒いでいるとママとパパが起きてきたので、ひみつ道具『グッスリガス』で「グウ…」と眠ってもらった。

 

 台風警報が出ていたので、風が強まり、「ミシ ミシ ビュウ グラ グラ ゴオ」と家が大揺れになった。のび太が「二十二世紀ではこんなときどうするの」との問いに、ドラえもんは「二十二世紀には台風なんか上陸する前に、消しちゃうんだ!!」と答えている。次の朝、野比家一家は「船で嵐にあったゆめをみて、すっかりよっちゃった。高いとこ、も~こりごり」と全員目を回して、愚痴っていた。

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